◆ロサンゼルス・ドジャース13-7ワシントン・ナショナルズ 22日(日本時間23日午前5時10分試合開始、ドジャースタジアム)
メジャーリーグ(MLB)、ドジャースは22日(日本時間23日)、ホームのドジャースタジアムでナショナルズと対戦し、大谷翔平選手(30)は1番DH・投手で先発出場。投げては1回を無安打無失点、8回には8試合ぶりとなる26号ホームランが飛び出した。
大谷は16日のパドレス戦に「1番DH・投手」で先発。エンゼルス時代の2023年8月23日レッズ戦以来663日ぶりのマウンドに立ち、MAX161キロを計時するなど予定の1イニングを投げ切り2安打1失点の成績だった。この日が投手復帰2戦目となる。
1回表、大谷は1番エイブラムスをファーストゴロに打ち取り幸先良い立ち上がり。2番ウッドはショートフライを打たせながらショートのムーキー・ベッツが落球し1死1塁となったが、3番ルイス・ガルシアをカウント2-2から5球目の138キロのスウィーパーで三振に仕留めた。ドジャース移籍後初となる奪三振となった。
2死となって4番ローの打席でワイルドピッチのため走者を2塁に進めたが、ローをカウント2-2-からの7球目、142キロのカットボールで2者連続の空振り三振に打ち取り、ピンチを脱した。
1回裏の第1打席は3-2フルカウントで7球目を振り、ファウルチップが捕手のミットに収まり三振に倒れた。
前日ロバーツ監督が「1イニングかもしれないし、2イニングを試すかもしれません」と話していたが、2回表から2番手カスペリアスが登板し、大谷は1イニングで降板。打者4人に18球を投げて無安打無失点、2奪三振とほぼ完璧な内容だった。最速はローに投げた3球目のフォーシーム、159キロだった。
3回表、2死走者1、2塁で4番ローがスリーランホームランを放ち、ナショナルズが3点を先制。
3回裏、無死1塁で大谷の第2打席、カウント1-2から4球目の変化球をスイングして空振り三振。
6回裏、無死2塁で大谷の第3打席、ストレートの四球で出塁。1死満塁となったところでナショナルズ先発のソロカが降板。代わったフェレールから4番マンシーが左中間スタンドへ満塁ホームランを放ち、ドジャースが4-3と一気に逆転した。大谷は両リーグトップ独走の今季74得点目を挙げた。
7回裏、無死満塁で迎えた大谷の第4打席、ナショナルズ3番手ルータスとの対戦。カウント0-1の2球目スライダーを引っ張った鋭いゴロがライト線を破るタイムリー三塁打となり、走者3人が生還。続く2番ベッツのレフト前ヒットでホームに還った大谷は今季75得点目を挙げた。ドジャースが8-3とリードを広げた。無死1、3塁で4番マンシーが代わったヘンリーから2打席連発となるスリーランホームランを放ち、ドジャースが11-3と大量リードを奪った。
8回裏、1死1塁で大谷の第5打席はナショナルズ5番手ラトリッジとの対戦。カウント1-0の2球目、153キロのフォーシームを捉えた打球は左中間フェンスのギリギリのところへ飛び、ファンのグラブに当たったボールがフィールド内にこぼれた。ボールを落とした親子連れファンの父親は頭を抱え、子供は泣き顔だった。
大谷は2塁ベース上に残りビデオ判定の結果を笑顔で待ったが、結果ホームランと判定。8試合ぶり、ナ・リーグ単独トップとなる26号ツーランホームランで、ドジャースが13-3と10点差をつけた。打球速度163キロ、飛距離116.7メートル、打球角度37度の一発だった。
9回表、ドジャースは野手のキケ・ヘルナンデスが登板し4点を奪われたが、最後は投手ベシアが締めて13-7で勝利。
大谷は投げては1回無安打無失点2奪三振、打っては4打数2安打1四球、本塁打1、打点5、得点3、三振2の大暴れだった。