真夏のような暑さとなった16日、近畿各地でことし初の猛暑日を記録しました。厳しい暑さはいつまで続くのだろうか。

近畿各地で猛暑日を記録
近畿各地で猛暑日を記録
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■35度以上の猛暑日観測 和歌山では熱中症警戒アラート発表も

16日、とにかく暑くなった関西。近畿でことし初の猛暑日となった奈良市。35.5度まで気温が上がった。

あまりの暑さにシカも水たまりに集まっています。「水しか、勝たん!」と言わんんばかりの飲みっぷり。

同じく猛暑日となった兵庫県・豊岡市。

アイスを食べる人:すごい暑いからアイスが溶けてきて…。

犬も水筒から水分補給だ。

このほかにも近畿と徳島では、徳島市や大阪府八尾市など、7つの観測地点で35度以上の猛暑日となった。

さらに、和歌山県では近畿で、ことし初めてとなる熱中症警戒アラートも発表された。

犬も水筒から水分補給
犬も水筒から水分補給

■暑さ対策はミストに日陰に“冷やしキュウリ”

みなさんどのように暑さ対策をしているのだろうか。

万博会場の広場では、15分おきにミストが吹きあがる。

子ども:すずしかった~。
子ども:すごい涼しかった。ちょうどめちゃくちゃ暑かった。

皆さん、さらに涼を求めてある場所へ…。

記者リポート:大屋根リング上にきています。地上に比べると風もあって、日陰で涼んでいる方もたくさんいます。

訪れた人:(大屋根リングの)2階は涼しいです。上が涼しい。

万博会場の広場では、15分おきにミストが吹きあがる
万博会場の広場では、15分おきにミストが吹きあがる

そして、最高気温が34.6度となった京都市。

塩分もとれる“冷やしキュウリ”が大人気だ。

冷やしキュウリを食べる人:さっぱりしますビール飲みたいです。今、飲んだんですけどね。

冷やしキュウリを食べる人:さっぱりします。(外は)あつ~!(キュウリは)さっぱりみたいな。

“冷やしキュウリ”が大人気
“冷やしキュウリ”が大人気

■8月かと思うような暑さが続く 水分補給の声かけを

今後の暑さはどうなるのだろうか。片平敦気象予報士が解説する。

片平敦気象予報士:16日から先までの予報を頑張って出せるんですが、あした実は朝、雷雨の可能性があって心配なんですが、その後は晴れのお天気の日が多くて、梅雨らしくないような天気や気温という状況が続きます。特に今週、木曜日になると大阪でも最高気温36度!6月ですよ!?8月かと思うような、そんな暑さがやってきて、それが続いてしまいそうなんです。

急に暑くなったので、大人だけでなく、子どもの体調管理も大変だ。

関西テレビ 加藤さゆり報道デスク:水分補給を心がけないといけないと思うんですけど、うちの子供とか、園から持って帰ってくる水筒が、結構残ってるんですよ。だからまだそういうのに慣れてないのかなっていうところで、この暑さでしょう。すごい心配します。

片平敦気象予報士:学校の先生とか、保育園、幼稚園の先生とか、部活の監督とか、夏と同じように『水分補給して』と、ぜひ指示を、声かけをしてあげていただきたいなと思います。大人もまだ体がついて行ってないかもしれないですよね。

片平敦気象予報士
片平敦気象予報士

■実は梅雨前線は生まれ変わる 「長く姿を見せないのは異例」

もう夏がやってきたような感じだが、片平さんに聞きたいのは「梅雨はどこへ?」ということだ。

片平敦気象予報士:本当、どこ行ったのかというぐらい、梅雨じゃないような状況になってまして。天気図をご覧いただきたいんですけれども、まず、おととい土曜日の天気図です。この時期の主役、梅雨前線が西日本のすぐ近くにずっと長々伸びていて、梅雨らしい天気図だったんですね。土曜日も雨が降って梅雨空だったわけなんですが、2日たって、16日どうなったか?梅雨前線の形がちょっと色が変わってますけども、消えてしまって、あしたの夜どうなるかといいますと、姿を天気図上から消します。

(Q.こんなことある?)
片平敦気象予報士:実は梅雨前線って、ひとつの梅雨の期間中に何回か世代交代というか、生まれ変わったりするんです。大体5~6回ぐらい。梅雨の中休みとかもあるじゃないですか。1回消えてみて、また新しいものが西から伸びてきてってことはあるんですけど、完全に姿を消してしまって、しかもそれが長く続いてしまいそうだというのが、なかなか異例というか。

(Q.このままだと梅雨明け?)
片平敦気象予報士:今後の天気を見ても、どこにも雨のマークが7月の初めぐらいまでないですよね。もちろん近畿の予報なので、梅雨前線が北陸の方とか、東北の方に現れることはあるんですけど、でも近畿にどうも影響はあまりしなさそうだという状況。普段の梅雨明けはいつかというと、7月の下旬ぐらいなので、ここ(7月の初め)から先まだ2週間ありますから、まだ戻ってきてそこでもう1回大雨ということもありえます。だけど、もしそれがなかったとしたら実は、振り返ってみたら、『きょう(=16日)梅雨明けでした』っていうことも、ないこともないかなってくらい、真夏のような天気がやってくるというわけですね。

(Q.7月の上旬に大雨の可能性もない事はない?)
片平敦気象予報士:大体、毎年7月上旬どこかでドカーンと雨が降るとか、もう最近当たり前のようになってきてますから、ここで『じゃあ終わりだ』と思わずに、また天気予報こまめに確認してただければなと思います。

(関西テレビ「newsランナー」2025年6月16日放送)

片平敦気象予報士
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関西テレビ
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