「助産院を知る機会が少ない…」助産院で出産した女性はなぜその日常を動画にしたのか
動画制作を企画したのは、晴れの国お産所で出産経験のある1人の母親で、5人の子供を育てる井原市の唐木佑香さん。岡山県南西部の井原・笠岡地区に、子供が産みたくても分娩できる病院がなくなってしまった今、助産院があるということをもっと多くの人に知ってもらいたいということと、ただ単に助産院を知る機会が少ないこと、この思いが動画制作へのきっかけとなった。
岡山県内で分娩ができる医療機関は少子化を背景に年々減少していて、24年5月9日現在で37カ所。笠岡市では唯一の産婦人科医院が2023年に閉業し、県南西部の井笠地域で分娩ができる医療機関が姿を消した。
唐木さんは2024年、リスクが伴ったため倉敷市の病院で四男の雄心くんを出産。助産師や看護師が毎日変わる病院ではどの人を信頼して伝えれば良いか分からず、思いを吐露したいけどできないというもどかしさを感じ、より一人一人に寄り添うことができる助産院との違いを感じたという。
