11日行われた党首討論が異例の午後6時開催となった。
東京都議選や参議院選を前に、より多くの国民に政治討論を見てもらいたいという狙いがあったようだが、実際の視聴状況はどうだったのだろうか。
■午後6時からの党首討論「見た人」5人 「見てない人」95人
関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ！」では緊急100人アンケートを実施。
党首討論を「見た」という人はわずか5%にとどまった。
党首討論
「見た」5人
「見てない」95人
（12日午前大阪市内で調査）
番組コメンテーターのバイオリニスト・松尾依里佳さんは「夕飯の支度時なので、手を止めて観るのは難しい」とアンケート結果に納得の様子だ。
松尾依里佳さん：（多くの人に国会討論を観てもらう）心がけというのは伝わってくるけれども、ちょうどお夕飯を作ってる忙しい時間なので、その日のニュースをざっと見たい、ゆっくり手を止めて見てる時間じゃなかった。
元毎日新聞記者のノンフィクションライター・石戸諭さんは「この取り組みを続けることが大切」と評価する。
石戸諭さん：（従来通り）15時開始だったらもっと見た人は減ったんじゃないか。ただ1回目だけで効果が出るともなかなか思えないので、何回か継続的にやってみて、それで関心を高めていこうという試み自体は本当に悪くはない、全然いいと思いますね。
■野田首相「現金給付検討していない」
党首討論では消費税減税と給付金政策が重要な論点となった。
立憲民主党・野田代表が「直近の対策として、給付金は？バラマキでは？」と言えば、石破首相は「政府として検討していることはない」と答えた。
石戸諭さん：本当かな～とかって思いますよね。自民党と公明党としては、給付金をさらに詰めてる最中だと思いますので、給付金か減税かというのは、この先の大きな争点になりますから、本当に（政府としては）今は検討しないけど、自民党としては検討してるのかな？みたいな感じのことだと思います。
青木源太キャスター：石破首相は政府としての立場で国会では話しますが、同時に自民党の総裁でもありますから、ある意味、使い分けてという部分もあるのかもしれません。
■内閣不信任案の行方は...
注目の「内閣不信任案」の提出について、立憲民主党・野田代表は「不信任案を提出しないということは決めていない」と一貫した発言だが、石破首相は「衆議院の解散については？」と記者団に問われても、何も答えなかった。
きょう=12日には石破首相は野党各党の党首らとの会談を行い、日米関税交渉に関して、各党の意見を聞いた。
会談は会期末の不信任案提出を阻止する狙いがあるとの見方もある。
国会の会期末が迫る中、今月投開票が行われる東京都議会選挙や参院選挙を巡る各党の駆け引きが活発化しそうだ。
（関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ！」2025年6月12日放送）
