6月9日の札幌市は気温が29℃を超え、2025年で一番の暑さに。

この暑さで、札幌では10代の男性が熱中症の疑いで救急搬送されている。

「日差しが強いきょうの札幌市、流れる冷たい水が気持ちよいです」(川瀬雄也記者)

2025年で一番の暑さを観測した札幌市

強い日差しと、南からの暖かい空気の影響で2025年で一番の暑さになった札幌市。最高気温は午後1時30分ごろに29.4℃を観測した。

「最高じゃないですか。この時期に真っ黒になって、健康を顔で表現する」(札幌市民)
 
「珍しく暑い。夏という感じですよね、札幌でも」(神奈川県からの観光客)

「暑いですね。ソフトクリーム食べたけどおいしかった」(新潟県からの観光客)

暖かい空気の影響で2025年で一番の暑さに
暖かい空気の影響で2025年で一番の暑さに
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6月9日、北海道で最も気温が上がったのが札幌市周辺で、最高気温は札幌市手稲区で30.7℃、小樽市も29.3℃を記録。

北海道の40地点で2025年で一番の暑さとなった。

この暑さで、札幌市では10代の男性が熱中症の疑いで救急搬送され、小樽市や網走市、空知の月形町でも救急搬送されている。

北海道の40地点で2025年で一番の暑さに
北海道の40地点で2025年で一番の暑さに

車内の高温に要注意

6月のいま時期、特に注意したいのが車の中の高温だ。

「日向では30℃、厳しい暑さですが、車内は50℃を超えています。うわ、すごく蒸していてかなり暑いです」(川瀬記者)

日向に1時間ほど停めた車の中は、50℃を超える灼熱状態に。

特に注意したいのが車の中の高温
特に注意したいのが車の中の高温

6月は1年で最も日差しが強いため、日向では車内温度が急上昇し、危険な暑さになる。

2022年6月には、旭川市で4か月の赤ちゃんがパチンコ店の駐車場で1時間半も車内に置き去りにされる事件があった。赤ちゃんにケガなどはなかったが、幼い命が危険にさらされた。

日射量は6月がピーク
日射量は6月がピーク

これはJAFが実験した映像だ。

気温が24℃ほどの時、日向に停めた車の車内温度はどう変化するのか…。

車内温度の変化 実験映像 提供:JAF
車内温度の変化 実験映像 提供:JAF

10分後には30℃を超え、30分後には大型SUVで39.9℃と体温を超える高温に。

少しの時間でも油断できない暑さになる。

北海道では、6月10日も暑さが続き、熱中症や車内への置き去り、閉じ込めに注意が必要だ。

30分後には大型SUVで39.9℃に
30分後には大型SUVで39.9℃に

熱中症の疑いによる搬送状況

改めて、6月9日午後5時30分時点の熱中症の疑いによる搬送状況。

札幌市では、10代の男性が搬送された。詳しい情報についてはわかっていない。

小樽市では90代の男性が屋外で軽作業中に倒れ、搬送された。搬送時、意識はある状態。

網走市では、90代の女性が正午ごろ自宅の庭に倒れており搬送。会話ができる状態で命に別状はないとみられている。

北海道空知の月形町では、50代の男性が屋外で草刈りの作業中に倒れた。会話ができる状態で命に別状はない。

北海道各地で、熱中症の疑いによる搬送が続いていて、注意が必要だ。

熱中症の疑いによる搬送が続いている
熱中症の疑いによる搬送が続いている

札幌市の2025年5月からの最高気温と、熱中症の救急搬送の人数。

実は、札幌では24℃を超えると、救急搬送される人が増えている。24℃を注意する目安にすると良い。

札幌市の6月15日までの予想最高気温を見ると、24℃を超える日は、10日と14日となりそうだ。この日は熱中症に注意が必要だ。

最高気温と熱中症の救急搬送の人数
最高気温と熱中症の救急搬送の人数

 熱中症を防ぐためには、
・水分補給をこまめに。運動時は20分ごとに補給を
・日差しはなるべく遮るように。帽子や日傘を活用
・車内は50℃超の高温に。子ども・ペットは置き去りには絶対しないように

 暑くなりそうな日は、特に注意が必要。

熱中症を防ぐためには―
熱中症を防ぐためには―
北海道文化放送
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