立憲民主党 辻元代表代行:不信任案は肝試しではないと思う。主要野党は一緒に腹くくれんのか。
国会の会期が残り2週間となり、石破内閣への不信任決議案が提出されるかが注目される中、立憲民主党の辻元代表代行は、不信任案の提出は可決後の野党の結集が前提になるとの考えを示した。
立憲民主党の野田代表は日米関税交渉の行方や、石破首相が解散総選挙を選んだ場合の勝算も含め、慎重に判断したいのが本音だ。
ある立憲幹部は「提出する場合には、他の野党との共同提出も視野に入れている」としていて、国会会期末直前に最終判断するとみられる。

■共同・太田氏「衆参ダブル選」ないと思っていたが…立憲・野田代表「熟慮」か
立憲民主党が不信任決議案を提出するのかどうかに注目が集まっている。
「newsランナー」コメンテーターで共同通信社編集委員の太田昌克さんは、石破首相が不信任案を受けて即解散する可能性は「十分ある」と話し、一方の立憲民主党の選対委員長が「構えはできている』と取材に語ったことも明かした。
共同通信社 編集委員 太田昌克さん:不信任案可決なら、一気に(この夏の参議院選挙と解散による衆議院選挙の)ダブル選挙になりますから。実は1週間前まで、ダブル選挙の可能性ほとんどないと私は思っていたんです。しかし今日取材をしましたら、ある立憲の幹部は、『ここで勝負しない手はないんだ。ただ野田代表は熟慮されている』というふうに言っていました。
共同通信社 編集委員 太田昌克さん:雲行きがずいぶん変わってきている感じがしました。やっぱり物価高です。本当に米の価格が下がりきるのかというところ。そこを世論の動向も見ながら、最終判断して行くと思います。

不信任決議案が出された場合、石破首相は採決を待たずに解散に踏み切る可能性もあると言っています。
共同通信社 編集委員 太田昌克さん:十分可能性はあると思います。少数与党ですから、やはり解散に踏み切って、昨年秋よりも悪い結果が出ないんじゃないかというふうな、そういう自民にとっての見通しがあるんだと思います。

■「衆参ダブル選挙の構えはできている」立憲選対委員長が太田氏の取材に答える
共同通信社 編集委員 太田昌克さん:一方、ポイントは不信任案を提出できるかどうかは、野党第一党の立憲民主党が選挙に備えられているかどうかなんです。この点、実は先ほど選挙対策を担当する大串博志選対委員長に話を直接聞きましたところ、『衆参ダブル選挙になっても対応はできる』と、『一朝有事の構え(準備)はできている』と強調していました。
国会会期末が6月22日ということで、来週動きがあるのかどうか注目される。

(関西テレビ「newsランナー」 2025年6月9日放送)