5日から東京や大阪といった都市部のコンビニでも販売が開始された備蓄米。全国の消費者にくまなく行き届くのか。
5日から発売
・ファミリーマート 1キロ360円
・ローソン 1キロ360円、2キロ700円、ヴィンテージ米おにぎり(120円程度※7月上旬にも発売)
6月17日から販売
・セブンイレブン 無洗米2キロ718円
【青木源太キャスター】「コンビニの場合は1キロから2キロで売ってるので、ちょっと試そうとする時や一人暮らしの人にはいいかもしれません」
【ジャーナリスト 岩田明子さん】「特に私なんか一人暮らしですから、1キロでちょうど良くって。冷蔵庫から2キロの『古古古米』が出てきました。忘れてたものが出てきた」

■『小泉備蓄米』地方で「不公平感」
小泉農相がスピード感を持って市場に放出している「小泉備蓄米」ですが、「格差」が指摘されている。
小泉備蓄米をめぐる3つの格差
・地域の格差
・消費者意識の格差
・スーパーが感じる格差
ー地域の格差ー
今話題になっている5キロ2000円の「小泉備蓄米」が並ぶ店舗の出店状況をまとめると、多いところでは東京都で約2200店舗。少ないところでは、鳥取県で約60店舗ということで、ここに不公平感を感じている地方のスーパーの方もいるようだ。
地域の流通に格差が生まれる理由として、流通アナリストの渡辺広明氏によると、「人口が多い場所で、多くの人の手に届くようにまずは物流効率が良い関東に集めたとみられる」「大手スーパーだと店舗があるような都市部にしか対応できないが、コンビニだと市区町村へ流通可能。津々浦々に備蓄米を流通できる」と言います。

-スーパーの格差-
街の人からも「備蓄米」を「スーパーで見ていない」という声がよく聞かれる。
「古古米」を取り扱っていない大阪市内にあるフレッシュマーケットアオイの内田寿仁社長は、売り上げへの影響について「普段と変わりなくコメは売れている」と話す。
■「行列より普段米」を選ぶ消費者心理 備蓄米効果は限定的か
【内田寿仁・フレッシュマーケットアオイ社長】「恐らく備蓄米には長い行列に並ばないと買えないということを敬遠されて、並ぶぐらいだったら『いつものおコメを買おうかな』という形で、お買い求めいただいている方が多いんじゃないかと思います」
(Q.スーパー間の格差は感じる?)
【内田社長】「そうですね。私どもに備蓄米の入荷手配がまだできていませんし、そういう意味では不公平感というのは感じます。一応、備蓄米の『古古古米』の申請はさせていただいております。いずれは入ってくるかなと思っています」
(Q.古古古米を買う人はいる?)
【内田社長】「値段が5キロで税別1800円でなので、今のおコメよりずっと安いので、安いコメをお求めになられている方はたくさんおられると思いますし、日本の農家さんが作ったおコメですので、おいしくないわけがないと思っている。
政府がしっかりと温度、湿度管理をして、保管していたおコメですので、多少古いかもしれませんが、きっとおいしく召し上がって頂けるんじゃないかと思います」
(Q小泉農相の評価は?)
【内田社長】「コメの価格を下げるという、スピード感を持って、色々施策を打たれてすごいなあと思います。ただ、備蓄米が一定数量ま出回って、それが結果的にお祭り騒ぎで終わってしまっては、何の意味もございません。今後、今年の秋以降、新米が出た後にもコメの価格が比較的、今までより下がるような環境を作っていただけたらいいなと思います」
このスーパーには「カルローズ」という輸入米が3980円で販売されています。外国産米に切り替えるという、消費者も増えてくるのか?
【内田社長】「やはり価格を重視してお求めになられている方もたくさんおられます。この『カルローズ』も、割としっかりと売れています」
(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年6月5日放送)
