名古屋市中区の「煮コマナヤットレン」は午後10時から午前5時まで営業する「味噌煮込みうどん」の店です。営業時間を深夜にすることで、老舗の名店「山本屋」と差別化を図り、人気を呼んでいます。
■「牛にこみ」がオススメの味噌煮込みうどん専門店「煮コマナヤットレン」
名古屋市中区錦の「煮コマナヤットレン」は2025年3月20日にオープンした味噌煮込みうどんの専門店です。

八丁味噌ベースの出汁スープに、定番のネギと揚げを入れて一煮立ちさせ、コシのある硬めのうどんと、かまぼこを2枚。仕上げに生卵をトッピングしたスタンダードな味噌煮込みうどんです。

そして、店オススメのメニューが、牛肉をどっさりとトッピングした「牛にこみ」です。

牛のバラ肉を半日かけて煮込んだあと、黒毛和牛の脂に浸していて、うま味がギュッと詰まっていると、お客さんにも大好評だといいます。
■営業時間は午後10時から午前5時まで
営業時間は、午後10時から午前5時までの「深夜グルメの店」です。 この日は、開店直後に中年の男性が訪れ、牛肉が乗った味噌煮込みに、揚げ餅とエビ天が乗ったボリューム満点の「デラックス味噌煮込みうどん」を注文しました。

味噌煮込みが大好きというこの男性客に味の感想を聞きました。
男性客:
イケます。牛肉が入っているところは今までないですよね。辛さとかちょうどよくて麺の硬さも最高ですよね。うどん屋さんって夜中になかなかやってないもんでね。
■お店が推奨する背徳感“マシマシ”の生ニンニク投入
午後11時に来店した4人組の中には、関西から訪れ、初めて味噌煮込みうどんを食べたというお客さんもいました。
ありそうでなかった味噌煮込みと牛肉の組み合わせは、お客さんから絶賛されていますが、特長はほかにもあります。
お店が推奨しているのが、生のニンニクを潰して麺やスープに絡めるという食べ方で、ただでさえ、深夜にうどんを食べているというのに、背徳感もマシマシです。

関西から来た女性客:
おいしい!めっちゃコクが出て。私めっちゃ好きです!ニンニクを入れた方が好きかも。
■「深夜の味噌煮込みうどん」で店を始めた2つの理由
深夜0時半になっても、お客さんは「待ち」が出るほど店内は混雑していました。

「煮コマナヤットレン」の店長:
土地柄だと思いますね、(ピーク)は深夜3時ぐらいじゃないですかね。
お店があるのは、通称“キンサン”と呼ばれる名古屋の繁華街「錦3丁目」で、飲んだ後に食べにくるお客さんも多くいます。

男性客:
友達と遊びに行っていて、深夜3時ぐらいに解散した時に来られる、あったかいもの食べたいなと。ラーメンちょっとキツいなって時に最高です。
夜中は選択肢が少ない中で「うどんが食べられる店は貴重」と、お客さんからも好評です。
しかし、深夜にあえて味噌煮込みうどんを出している理由は、ほかにもありました。
「煮コマナヤットレン」の店長:
2つ理由があって、1つはお酒のシメで食べるということで深夜に営業しているということと、名古屋名物で味噌煮込みうどんは「山本屋」さんが有名で、その山本屋さんと被らない時間帯でやりたいなというのが2つ目の理由になりますね。
お店のオープンにあたって意識したというのが、味噌煮込みうどんの名店「山本屋本店」と「山本屋総本家」の存在です。

超有名店と時間帯が重ならないよう「山本屋の営業が終わってから来られる時間帯にした」ということです。
2025年4月3日放送
(東海テレビ)