沖縄を訪問中の天皇ご一家は5日、戦争で犠牲になった子どもたちの慰霊碑などを訪問されます。
4日に沖縄入りしたご一家は、まず、激戦地・糸満市の沖縄戦没者墓苑(ぼえん)を訪れ、犠牲者の御霊(みたま)を慰められました。
愛子さまの沖縄訪問は初めてで、沖縄戦の証言などに静かに目を落とされました。
愛子さま:
すごく壮絶な。生きていくために、こういう選択をしなければいけないという。心が痛むこと。
引き続き、戦争体験者の話に耳を傾け、両陛下は「御苦労なさいましたね」と気遣い、平和教育に取り組む若い世代とも交流されました。
平和教育ファシリテーター・狩俣日姫さん(27):
今回、愛子さまも一緒に来られたのは、責任や歴史をちゃんと引き受けていく姿勢でいらっしゃるのかなと感じてうれしかった。
夜には、小・中学生の頃に交流した「豆記者」と9年ぶりに再会されました。
愛子さまは、「今もバレーボールが好きなんです」「またやりたいですね」と語りかけられました。
豆記者・岸本望乃叶さん(20):
(愛子さまが)目を見て話してくださり、あの頃と変わらない優しさだった。
初日の日程を終え、両陛下は「皆さんが経験された想像を絶するような苦難の一端に触れ、深く心が痛むと共に戦争の悲惨さや平和の大切さについて思いを新たに致しました」と感想を寄せられました。
2日目の6月5日は、沈没した学童疎開船「対馬丸」の記念館や慰霊碑などを訪問される予定です。