立憲民主党と日本維新の会は6日、参院選の岐阜選挙区と和歌山選挙区で、候補者を一本化することで合意した。岐阜は立憲、和歌山は維新が候補を擁立する。
維新は、参院選で32ある1人区で野党候補を一本化するため、「野党間予備選」を各党に呼びかけたが、立憲以外は拒否し、立憲への回答期限を6日としていた。
選挙対策責任者を務める立憲の大串代表代行と維新の岩谷幹事長が6日、個別に取材に応じ、岐阜選挙区は立憲が、和歌山選挙区は維新が、それぞれ候補を擁立する形で一本化することを明らかにした。
維新の岩谷氏は、党として「野党間予備選」と称して実施した世論調査の結果を、立憲側に示したことを明かし、「日にちを区切り、方法を明示し、できるだけオープンな形での予備選。政治における歴史的な一歩を踏み出した」と強調した。
一方、立憲の大串氏は、「あくまでも自分たちの考えとして、情勢の分析もしつつ、維新の動きも理解しつつ、にらみつつ、野党として1人区に最大の結果を出していけるか、総合的な判断をした」と繰り返し、一本化が「野党間予備選」にあたるかについては、明言を避けた。
また、両党はともに、互いの候補の推薦や支援を行わないことも明らかにした。