ことし7月に行われる見通しの参議院選挙を前に、内閣不信任案が出そうな動きも出ている。

4日放送の関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した橋下徹氏は、「いま不信任出して解散されたら野党惨敗」だといい、「こういうファイティングポーズだけ取っているのが嫌」だと意見を述べた。

橋下徹氏 関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より
橋下徹氏 関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より
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■「内閣不信任案」どうなる

一部の野党から「内閣不信任案を出すべきではないか」などの声があがっているが、各党の発言を整理する。

立憲民主党の野田代表は、「政治空白を作ってもいいと政府・与党は考えているのか。もしそうなら、(不信任案提出の)一つの判断材料になる」と発言している。

一方の石破首相は、「不信任案を出してきた場合は衆院解散も視野に入る」とけん制している。

野党も足並みが揃っているわけではない。

各党の発言 関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より
各党の発言 関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より

■「虚勢張ってどうする。不信任出して解散されたら野党惨敗」と橋下氏

橋下徹氏:野党は虚勢張ってどうするんですか。いま不信任出して解散されたら、野党惨敗ですよ。全然準備整っていないんです。

石破首相の『出してきた場合は衆院解散も視野に入る』というけん制は効いているのだろうか?

橋下徹氏:出されてきたら解散するに決まっている。野党はしないほうがいい。野田さんはそこで理屈をいろいろつけていますけれども、今こんなところで(衆院解散総選挙を)やられたら、準備整ってないから、やりたくないんですよ。負けるから。

橋下徹氏:玉木さんは強気で言っているけど、『えさ発言』で国民民主党が大変な状況だから(支持率が低下している)、維新だってそうだし、どこも野党はいま準備整っていないので、解散総選挙なんかやりたくないっていう本音なのに、一応こういうファイティングポーズだけ取っている。こういうのが嫌なんだけどね。

「ファイティングポーズだけ取って…こういうのが嫌」
「ファイティングポーズだけ取って…こういうのが嫌」

ファイティングポーズを取らないとすれば、どうすればいいのか。『やりません』と静かにしているのがいいのか?

橋下徹氏:正直な政治のほうがよくて、『いま準備整っていないから不信任に出せません』でいいと思うんです。僕もそういうふうに言っていました、『いま選挙やっても無理だから』と。

それだと「政権担当能力も無い」と言ってることに等しいことにならないか?

橋下徹氏:今度あるのは参議院選挙だから、参議院選挙はまた別の論点で勝負をすればいいわけです。(Q.『参院選で忙しいので衆院選までちょっと手が回らない』と言ったらいい?)正直言ったらいいと思いますよ。“から元気”な国家の指導者がだいたい戦争に行ってしまうんですよ。

「“から元気”な国家の指導者がだいたい戦争に行ってしまうんです」
「“から元気”な国家の指導者がだいたい戦争に行ってしまうんです」

■参院選は「消費税について大きなテーマにしたらいい」と橋下氏

では野党は7月の参議院選挙に向けてどのように戦略を立てたらいいのか?

橋下徹氏:参議院選挙は、消費税について僕は一つ大きなテーマにしたらいいと思います。

(Q.与党は減税しないと明確に言っているが?)
橋下徹氏:これは学者の間でも、識者の間でもいろんな意見があるから、例えば僕は食料品の消費税をゼロにすべきだと思っている。僕は最初1年、でも延ばすなら2年でもいい。ただ来年ぐらいからまた物価が下がってくるという見通しもあるので、1年刻みでもいいかなと思うんです。

橋下徹氏:消費税については大きく国民のなかで、『消費税減税だめだ』という派もいれば、僕は国家の運営のやり方として場合によっては消費税なんて上げ下げしたらいいと思っているので、決めたらいいんじゃないですか。

古市憲寿さん:消費税とか年金とか大きい話題があるのに、(最近の話題は)全部『米』じゃないですか。自民党も小泉進次郎さんが頑張っているだけで、自民党は特に頑張っていないというか。石破総理も何かやったわけでもないじゃないですか、全然リーダーシップを発揮できていない。その自民党を支持して良いのかって問題がありますよね。

橋下氏と古市氏 関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より
橋下氏と古市氏 関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より

(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年6月4日放送)

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