愛媛県松山市の民間の障がい者施設で、利用者の女性の首をつかんで床に押し倒し叩くなどした暴行を加えた疑いで、職員の2人が4日に逮捕されました。このうち1人は「注意するために暴力を振るった」と供述しています。

暴行の疑いで逮捕されたのは、ともに松山市内の障がい者施設の職員で、松山市朝日ヶ丘に住む中野力容疑者(38)、松山市下伊台に住む岩井香織容疑者(55)の2人です。

警察の調べによりますと、2人は松山市内の障がい者施設の部屋で今年4月25日午後1時50分頃、施設に通っている女性(20代)の首をつかんで床に押し倒して、サスマタで押さえつけたほか、叩いた疑いがもたれています。

警察は、施設を監督する松山市から「施設の職員が利用者に暴力を振るった事案を認知し調査した結果、暴行の事実を確認した。被害者の家族が被害届を出したいと言っている」と通報を受け捜査。2人の容疑を固めました。施設から松山市に暴行があった連絡をしたとしうことです。

2人とも容疑を認めていて、中野容疑者は「床に押し倒しサスマタで押さえつけたことは間違いない」、岩井容疑者は「注意するために暴力を振るった」と供述しています。

施設によりますと、被害女性にはツバを吐くなどの問題行動があり、岩井容疑者が被害女性を中野容疑者がいる職員室に連れていったとしてます。このあと、ほかの職員が被害女性の異変に気づいて、防犯カメラの映像で犯行を確認したということです。犯行当時の職員室は3人のみだったとしています。

中野容疑者は施設の聞き取りに「反省している。当時はおふざけのつもりでサスマタで押さえた」、岩井容疑者は「本来は止めるべきだった」と話したいうことです。

施設では職員約10人にも聞き取りをしたところ、他に問題はなかったとしていて、個別に研修などをして再発防止に努めたいとしています。

警察は詳しい動機や余罪の有無などを調べていきます。

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テレビ愛媛
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