大阪・関西万博で、休館が続く“幻のパビリオン”。その内部が、メディアに初公開された。

【記者リポート】「こちら開館が遅れているアンゴラパビリオンなんですが、内部が初めて公開されました。こちらレストランのエリアですが、ほとんど完成しているということです」

アフリカらしい民族衣装や小物が並ぶレストランに、大画面でアンゴラの風景が楽しめる展示も。

あとは、お客さんを待つばかりだが…

公開されたアンゴラ館の内部
公開されたアンゴラ館の内部
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■5次下請け業者は「万博倒産」の危機を訴える

万博開幕から1カ月半が過ぎた今も休館中のアンゴラパビリオン。

工事を請け負った下請け業者の男性によると、別の下請け業者から、工事費およそ4300万円が支払われず、トラブルに。男性らは、工事を中断し「被害者の会」を設立する事態にまで発展している。

【5次下請け業者の男性】「万博開催のために一生懸命尽力してくれた人たちに対しては、救済してほしい。救済されないと、何のために頑張ってやってきたんだって」

5次下請けの男性
5次下請けの男性

■アンゴラ政府「業者間の問題」外交問題に発展か...

トラブルが泥沼化する中、2日アンゴラ政府の代表が、その胸中を語った。

【アルビナ・アフリカ―ノ アンゴラ政府代表】「こうした問題が起きたことはとても悲しい。この問題は業者間の問題。アンゴラ政府は、元請け業者にお金を払っているので、アンゴラ政府の責任ではありません」

工事費用の未払いは、業者間の問題とした上で、開館の遅れは、トラブルとは関係ないとも話しました。2日午後、開館に向けて、大阪市の検査を受けた、アンゴラパビリオン。

アンゴラ大使館によると2日から止まっていた工事の一部が進みそうで、あと3つの検査が通れば開館できる見込みだということだ。

(関西テレビ「newsランナー」2025年6月2日放送)

アンゴラ政府代表
アンゴラ政府代表
関西テレビ
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