主食用のコメの価格高騰に伴い、酒米も値上がりしています。長野県内の酒蔵でつくる県酒造組合が県庁を訪れ、阿部知事に酒米の購入資金の支援などを要望しました。

阿部知事に要望書を手渡したのは、県内約80の酒蔵でつくる県酒造組合です。

酒造りの原料となる酒米は、主食用のコメと同様に値上がりが続いています。

2025年は、生産者が主食用のコメへの転換を図る動きも予測され、秋に収穫される酒米の価格は、2024年より150~160%上昇する見込みで、数量不足も懸念されています。

組合は、中小の酒蔵ほど経営への打撃が大きいとして、県に酒米購入資金の支援を要望しました。

また、酒米をつくる生産者への交付金を拡充するよう国に働きかけることも求めました。

県酒造組合・宮坂直孝会長:
「秋に始まる酒造りでどんな種類のコメが買えて、どのくらいの量が買えて、価格がいくらになるか全く分からない」

阿部知事は「安定して酒造りができるよう、支援策を具体的に考えたい」と応じました。

長野放送
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