備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボ。今回は、5月23日に岡山市にオープンした災害の体験施設を通して備えや心構えの重要さに迫ります。

岡山市南区にある水難救助の訓練施設に23日にオープンしたのが「風水害体験エリア」です。政令指定都市では初の風水害に特化した複数の体験ができる施設で、対象は小学4年生から。ウェブで予約を申し込むことができます。
(岡山市消防局 柳本浩行消防司令長)
「防災意識の向上、自分と家族の命を守ることに繋げてもらうことを目的に整備をした」

オープン初日の23日は、岡山市南区の浦安小学校の4年生が体験学習に参加しました。

まずがは流水歩行体験。浸水害を想定し、深さ30センチと50センチの流水の中を歩きます。

(体験した児童)
「(Q:足が重い?)意外と重い!」

続いては台風レベルの暴風雨の体験です。
〇児童が体験する様子

(森下花音アナウンサー)
「こちらは、浸水時を想定した家のドアにかかる水圧が体験できます。全力だがびくともしない。重い!少しでも避難が遅れたらなかなか外に出られない」

他にも、展示コーナーで西日本豪雨の被害などを映像や資料で学ぶことができます。

(体験した児童)
「風が強くてあまり息ができなかった。(災害時は)早めに逃げる」
「(流水の中は)なかなか進みにくかった。(災害時は)「助けて」や「早くこっちに逃げて」と(周りに)伝えたい」
「(Q:体験は初めて?)初めて」
「風はあまり強くなかったけれど、風と雨が一緒になると強く感じて、びっくりした」
「災害が起きた時「大丈夫」という気持ちを無くしてすぐに逃げたい」

(岡山市消防局 柳本浩行消防司令長)
「実際には(体験をして)感じないと怖さや危なさはわからない。災害を知って、備えて、自分や家族の命を守る行動につなげてほしい」

そこで、押さえてほしい備えのツボはこちら。
「“自分は大丈夫”という思い込みを捨てよう」

事前に体験し怖さを実感することで備えや心構えの大切さに気付くことができます。

岡山放送
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