マイページ
#58 表札の字や4発目の供述に食い違い…捜査資料に記された警察庁長官銃撃“自供”の中村泰が真犯人ではない6つの理由 【秘録】警察庁長官銃撃事件58 |FNNプライムオンライン
【秘録】警察庁長官銃撃事件

#58 表札の字や4発目の供述に食い違い…捜査資料に記された警察庁長官銃撃“自供”の中村泰が真犯人ではない6つの理由

【秘録】警察庁長官銃撃事件58 

Google ニュース プリファードソース

不可解な動機

「私の所論を適正に理解されていないように受け取れる箇所が見られましたので、あらためて所見を述べます。
北朝鮮に対して弱腰だったのは政府であって、その指揮下で行動せざるをえない警察を責めるのは妥当ではありません。73年の金大中拉致事件にしても、政府の政治決着方針によって、警察の捜査は上から押(ママ)さえられてしまったのでした」

日本で拉致され韓国で解放された金大中元大統領(1973年撮影)
日本で拉致され韓国で解放された金大中元大統領(1973年撮影)

「これに反して対オウムの場合には政府からの抑止圧力などはなかったのですから、不作為の責めは警察が負わなければならないのです。長官狙撃は督戦行動と言ってよいでしょう。
それ以前から腰が引けていた警察に対しては、非常の手段で活(ママ)を入れるほかなかったのです。当時の新聞雑誌および著作物を見れば、この狙撃によって警察全体の対オウム行動が一変したことがよくわかります。つまりわれわれの作戦行動は当初の意図どおり功を奏したのです」

中村は自分の犯行により警察がオウムへの捜査を本格化させたとあくまで主張するのである。
言うまでもなく、オウムへの捜査は長官事件によって本格化していったわけでは決してない。仮谷さん逮捕監禁致死事件の捜査に基づきオウムに対する強制捜査に踏み切ったのは、長官銃撃事件の発生1週間前である。

整合性のない中村の動機に加えて、実在したのか怪しい協力者「ハヤシ」についても筆者は手紙で繰り返し尋ねた。

関連記事
【よく一緒に読まれている記事】
#1 「私が長官をお守りできなかった」時効直前の告白…警察庁長官を撃ったのは誰なのか?数千ページの捜査資料に刻まれた捜査員の苦闘
#1 「私が長官をお守りできなかった」時効直前の告白…警察庁長官を撃ったのは誰なのか?数千ページの捜査資料に刻まれた捜査員の苦闘
【秘録】警察庁長官銃撃事件の他の記事
【最終話】警察庁長官を撃ったのは誰なのか?捜査員が託した「〇✕表」が意味するもの…未解決重大事件の犯人像
【最終話】警察庁長官を撃ったのは誰なのか?捜査員が託した「〇✕表」が意味するもの…未解決重大事件の犯人像
社会
#59 30年前の銃弾で欠けたタイルは語る…警察庁長官銃撃事件“自供”の中村泰の“妄想” 打ち砕く現場
#59 30年前の銃弾で欠けたタイルは語る…警察庁長官銃撃事件“自供”の中村泰の“妄想” 打ち砕く現場
社会
#57 4発目の銃弾に“齟齬”が…長官銃撃“自供”の中村泰元受刑者が面会で記者に語った犯行の一部始終「私が撃ちました」
#57 4発目の銃弾に“齟齬”が…長官銃撃“自供”の中村泰元受刑者が面会で記者に語った犯行の一部始終「私が撃ちました」
社会
#56 現場に佇む「田舎のおっさん風の男」…警察庁長官銃撃“自供”中村泰元受刑者の証言と現場状況の一致点 謎の“2人組”目撃情報も
#56 現場に佇む「田舎のおっさん風の男」…警察庁長官銃撃“自供”中村泰元受刑者の証言と現場状況の一致点 謎の“2人組”目撃情報も
社会
一覧ページへ
×