10日朝、長崎市で1歳の娘が母親の運転する車にはねられ死亡した。警察の調べに対し母親は「車に乗せたと思っていた」と話している。悲しい事故を減らすためにも「死角」の危険性を理解した上で、安全確認を怠らないことが改めて大切だといえる。

「車に乗っているものと思っていた」

死亡したのは長崎市かき道1丁目の1歳の女の子。警察と消防によると、10日朝7時半ごろ、25歳の母親が運転する普通乗用車が自宅の駐車場から道路に向かって進んだところ、道路にいた娘をはねた。

娘は意識不明の重体で搬送されたが死亡した
娘は意識不明の重体で搬送されたが死亡した
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娘は意識不明の重体で市内の病院に搬送されたが、約1時間後に頭部の多発外傷で死亡した。

母親は送迎のため他の子供2人を車に乗せていて、警察の調べに対し「3人とも車に乗っているものと思っていた」と話しているということだ。

事故の状況や原因を調べている
事故の状況や原因を調べている

警察は事故の状況や原因などを詳しく調べている。

車の死角に潜む危険

車は自宅の駐車場から道路に右折で出ようとしたところ、女の子をはねたと見られている。車の前方だとしても、死角になる場所は多くある。

JAFのホームページより
JAFのホームページより

JAFのホームページで公開されている、車の死角に潜む危険を疑似体験できる動画だ。

この時には何も確認できない。しかし、車を透明にしてみると…。

車が透けていくと道路には子供が
車が透けていくと道路には子供が

車のボディ部分のドライバーからは見えにくい「死角」に子供2人がいたことがわかる。

身長が低い子供は運手席からは見えにくい
身長が低い子供は運手席からは見えにくい

特に身長が低い子供は運転席からは見えにくく、見落とす可能性がある。

安全確認を怠らないことが大切
安全確認を怠らないことが大切

今回の事故の原因はまだ調べが続いていて、死亡した女の子が当時どこにいたのかはまだよく分かっていないが、悲しい事故を減らすためにもこうした「死角」の危険性を理解した上で、安全確認を怠らないことが改めて大切だ。

(テレビ長崎)

テレビ長崎
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