自身の学歴詐称問題で田久保眞紀 市長が辞意を表明するなど混乱が続いている伊東市政。決裁が溜まる中、7月9日、田久保市長が登庁したのは午後3時でした。

伊東市の田久保眞紀 市長は市の広報誌や報道機関が依頼した経歴調査票に「東洋大学法学部卒業」と記載する一方、実際には除籍されていたことが発覚しました。

これを受け市議会は7月7日、田久保市長に対し辞職を勧告し、市長は同日夜に会見を開き辞意を表明しています。

田久保市長の学歴詐称問題をめぐっては市役所に1000件を超える苦情の電話やメールが寄せられ、市職員の労働組合も「通常業務が遂行できず疲弊しきっており、精神的な負担は計り知れません」などと責任の所在の明確化を求めたことから、田久保市長は8日夕方、職員に対する謝罪の場を設けました。

報道陣には非公開で行われましたが、終了後、取材に応じた田久保市長は「今後の事務手続きの引き継ぎや急ぎで決裁しなければならないものについてどうするかお願いをした」と話した上で、「まずは市政に混乱がないようにしっかり努めたいという気持ちを伝えた」と説明しています。

ただ、翌9日に田久保市長が登庁したのは午後3時でした。

関係者によりますと、田久保市長から市の職員に対して「午前中は行けません」と電話があったため、職員が「決裁や話したいことがあるため来てほしい」と返したものの、その場では時間が伝えられることはなかったということです。

登庁した際、田久保市長は報道陣の問いかけに対し「いろいろ決裁が溜まっているので処理に来ました」とだけ口にしました。

一方、村上誠一郎 総務相が8日にこの学歴詐称問題について「市民の信用を得るかどうかの重要な問題で、きちっと説明されるべき」と断じたことについては「まだコメントを拝見していないので、後ほど拝見したい」と述べるにとどめています。

テレビ静岡
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