季節外れの暑さの中、勝山市内の小学校では21日、子供たちが縄文人になりきって競技を行う、恒例の「縄文運動会」が行われ、児童たちは自ら考えたさまざまな競技に挑みました。
勝山市の三室小学校、児童が何やらユニークな衣装で登場。今年の縄文運動会の開幕です。
児童の選手宣誓:
「僕たちは動物を狩って狩って狩りまくって、村のみんなをおなか一杯にすることを誓います」
児童たちの衣装は、縄文人が着ていたとされる「貫頭衣」をイメージしています。
三室小学校では、近くにある山の麓で縄文土器が発掘されたことから、35年前からこの「縄文運動会」を開いています。
21日は全校児童29人が3つの「村」に分かれて3種類の種目に臨みました。種目は、縄文時代の生活を基に5年生と6年生を中心に、児童自ら考案したものです。
イノシシやシカなどの動物に見立てた的に槍をイメージした棒を投げて、当てたら
肉をゲットできるという種目も。勝山市の最高気温は31.9度と季節外れの暑さにもかかわらず、児童らは競技を楽しんだり仲間に大きな声援を送ったりしました。
子どもたちは「学年関係なく楽しめた。他の学校と比べると格好も名前も違うから特別だと思う」「みんなで楽しく協力して競技できた。後から入ってくる児童たちにも楽しくずっと競技や村祭りをしてほしい」と笑顔で話していました。
今回は福井大学国際地域学部で地域の文化などを学んでいる学生も参加し、小学生向けに考案した縄文時代の道具や食べ物を、学びながら楽しめる種目も行われました。
学生たちは「縄文時代のことは私たちも学びたて。一緒に暮らしてきた仲間と協力して生きているということを小学生に伝えたかった」「もっと地域の人とも関わりたいし、自分たちで積極的にイベントなども行っていきたい」と話していました。
三室小学校の縄文運動会は、学校の枠を超えた交流も生みながら今後も続いていきます。