石破首相は、「コメは買ったことない」などと発言した江藤農林水産相を事実上更迭しました。後任には小泉進次郎元環境相が起用されます。

江藤農林水産相は21日午前、総理官邸で石破首相に対し「この状況が続けば農政の遂行に支障が出る」として、辞表を提出しました。

江藤農水相:
国民の皆様方がコメの高騰に大変ご苦労されている中で、所管大臣として極めて不適切な発言をしてしまった。このことは、改めて国民の皆様方に心からおわび申し上げたいと思います。何としても米価を下げなければなりません。その信頼を私が損なってしまったということであれば、ここは私が一線から身を引くことが、国民にとってもいいことだと判断致しました。

石破首相:
すべて任命権者たる私の責任です。いかなるご批判があってもそれは任命権者として私がそれを受け止めるべきものでございます。

野党が江藤農水相の不信任も辞さない強行姿勢でまとまったことを受け事実上の更迭となった形で、2024年10月に発足した石破政権での不祥事による閣僚辞任は初めてです。

これを受け石破首相は、後任の農水相に自民党で農林部会長などを務めた小泉元環境相を起用する方針を固めました。
石破首相:
この米の高い状況というものをきちんと解決ができること、そして、農政の改革というものに意欲、識見を持った方ということで人選を進めておるところでございます。

小泉氏は21日夕方、皇居での認証式を経て正式に農水相に就任する見通しです。
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