平和や憲法の視点から戦後80年について考えるフォーラムが16日に那覇市で開かれました。

フォーラムは、戦後80年の節目を迎えるにあたり平和への取り組みや基地問題について考えようと放送局の労働組合で構成する民放労連などが主催したものです。

沖縄戦の歴史認識を巡る国会議員の発言が大きく取り沙汰されていることについて沖縄の戦後史などが専門の沖縄国際大学の秋山道宏准教授は次のように述べました。

沖縄国際大学 秋山道宏准教授:
住民の視点からの沖縄戦自体が一つの戦後獲得したというある種の歴史観がどうできたかという事とあわせて語り継いでいかない限りは、あなたのいう事実は間違っていますというだけでは足りないのではないかと感じる

沖縄戦を巡り語られる「軍隊は住民を守らない」という教訓についても戦時中の日本軍だけでなく、戦後、アメリカ軍基地から派生する問題に直面するなかで県民が実感しているものだとして、こうした教訓をどう語り継いでいくかが課題だと指摘しました。

沖縄テレビ
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