JR四国は5月12日、2024年度のグループ全体の決算を発表しました。4年連続の増収で、2年連続の黒字決算となっています。
JR四国によりますと、2024年度のグループ全体の営業収益は、2023年度より19億円増え552億円でした。
本業のもうけを示す営業損益は130億円の赤字となりましたが、JR高松駅の駅ビル、高松オルネの開業で飲食・物販の収益が増えたことなどで、最終的なもうけを示す純利益は33億円の黒字となりました。
4年連続の増収で、2年連続の黒字決算です鉄道運輸収入は、運賃値上げなどの影響で約234億円とコロナ禍前の2019年度と比べ104%となりましたが、輸送人員は89.2%と不調が続いています。
(JR四国 四之宮和幸社長)
「収入は増えたが、人員ベースでは定期(利用客)は前年度を下回り始めている。この傾向は沿線の人口減少と相まって今後も続いていく。事業者だけでは解決できない課題として関係機関と協議・検討していきたい」
また、四之宮社長は、2025年度は中期経営計画の集大成としたうえで、営業収益の見通しを過去最高の720億円と発表しました。