気温が上がり、汗ばむような陽気となる中、動物も「衣替え」しました。農業科を持つ岡山市の高校では5月8日、飼育するヒツジの毛刈りが行われました。
(千葉知里記者)
「日差しが強く、今日も暑いです。暑いのは私だけではなさそうです」
暑さ対策として、この時期に欠かせないのが毛刈りです。岡山市南区の興陽高校農業科の3年生23人が、動物の管理を学ぶ授業の一環でこの毛刈りを体験しました。
夏に向けてさっぱりさせるのは、4年前、赤磐市のおかやまフォレストパークドイツの森から高校にやってきた「チコちゃん」です。ドイツの森のベテラン飼育員を招いて、「チコちゃん」の体を傷つけないようバリカンを使う姿勢や刈る順番などを学びました。
しかし、ご機嫌斜めな「チコちゃん」。高校生は、戸惑いながらも体当たりで挑みます。
「別人」のような姿になった「チコちゃん」。それもそのはずです。
(千葉知里記者)
「こんなにたくさんの毛を刈ることが出来ました。チコちゃん涼しくなりましたか?」
(チコちゃん)
「・・・」
(体験した生徒)
「思ったより深く刈らないと毛が残ったりするので、それが大変だった」
「中を触ったら白くてきれいなモフモフで良かった。皮膚を傷つけないように優しくしないと、と感じた」
「チコちゃん」には不要となった冬の「装い」。高校では刈った毛を洗ってフェルトなどの素材に加工したいとしています。