東京の三井E&Sは自社が保有する関係会社、三井E&S造船の全株式を、広島県福山市の常石造船に譲渡することを明らかにしました。三井E&S造船は常石造船の完全子会社となります。
三井E&S造船は1917年に旧三井物産造船部として、児島郡日比町(現在の玉野市)で創業。1937年に旧三井物産から独立し、1942年に三井造船に社名を改めました。
その後、2018年に持ち株会社制移行で造船部門を三井E&S造船として分社化しました。2021年には常石造船に株式の49%が売却され、その後の追加譲渡で、あわせて66%の株式を保有し、同社の傘下に入っていました。
三井E&Sは造船事業から撤退します。造船事業のうち、艦艇事業は2021年に三菱重工業に譲渡しています。