世界的なアーティストも演奏した岡山市の岡山シンフォニーホールが、6月から改修工事のため約2年間、休館します。それを前に5月6日、全館を市民に無料で開放するイベントが行われました。

まもなく休館となるのは、34年前の1991年9月に開館した岡山シンフォニーホールです。老朽化した天井や座席の耐震化などの改修工事が行われます。2年間の休館という大規模な工事が行われるのは開館以来初めてです。

(岡山シンフォニーホール 山崎康司館長)
「岡山シンフォニーホールのこれまでの姿を目に焼き付けてもらって、2年後を楽しみにしてほしい」

開館前には整理券を求める長い列が…

(参加した高校生)
「僕は中学校からシンフォニーホールにお世話になっていたんで最後ソロで締めくくりたいと思って朝から来た」

(竹下美保 記者)
「約2000席ある大ホールではたった5分間だけですが、ソロ演奏の体験ができるんです。」

人気を集めたのは、楽器の演奏や歌声を披露できるこの企画です。「世界のオザワ」小澤征爾さんや「魂のピアニスト」フジコ・ヘミングさんもこのステージに立ちました。参加者たちは世界的なアーティストになった気持ちで演奏を楽しみました。

(訪れた人は)
「あっという間の時間、今までの中学校の思い出も蘇りとても有意義な時間だった」
「響きが良くて楽しかった」
「こんな大きいホールで弾くことないので余計緊張した」

このほか、普段はなかなか見られないバックヤードも開放され訪れた人たちは、反響板の裏にあるアーティストたちのサインにくぎ付けでした。

(参加者)
「さみしい、年に数回はこちらに来ていた、子供も小さい頃に来ていた」
「一旦休憩で、また新しくなって楽しみにしている」

岡山シンフォニーホールの改修工事は6月から始まり、2027年の春以降にリニューアルオープンする予定です。

岡山放送
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