森を活用したアウトドア施設が、ゴールデンウィークにあわせ4月26日に長崎・大村市にオープンした。注目は自然の木を使ったジップラインなどのアクティビティだ。自然に優しく、自然を満喫できる「森活」がいま注目されている。
自然を楽しめる「森活」72のアクティビティで遊び倒す!
大村市の野岳湖公園に隣接する森を活用した「フォレストアドベンチャー・おおむら長崎」。長崎県内初進出の自然共生型アウトドアパークだ。

木々に囲まれ、木の香りに癒される。
敷地の広さは杉の木が生える広さ7700㎡。自然の中で木の間のロープを渡ったりジップラインを滑ったりと、72のアクティビティを楽しめる。

フォレストアドベンチャー・おおむら長崎の井上命マネジャーは「施設は斜面の上に立っている。渡ったりしていると急に高さが出てきて、気付いたら恐怖感やスリル感が楽しめるのが特徴で、これは長崎ならでは」と語る。
シメはジップラインの爽快感!
ハーネスを着用し、安全講習を受けたら出発だ。

コースに生えている木は自然の立ち木を利用していて、環境への負荷を最低限に抑えている。木を痛めないよう「プロテクション」として、木の周りに丸太を設置。ケーブルで木の皮を痛めないように、木に優しい設計となっている。

全身の筋肉を使って、森の中のコースを辿っていく「フォレストアドベンチャー・おおむら長崎。最後は「ジップライン」を滑り降りる。眺めがよくて、スピード感が半端ない。
体験した記者は「爽快感がすごい。スタートから筋肉を全身で使ってきたのでその分最後のストロークの爽快感もいいし、幼少期に戻った気分で自然を楽しめる」と大満喫だった。
森が生きていく施設に 市の経済活性化へ
大村市の山手にある野岳湖近くのこの場所は、もともと放置された森林だった。

施設のオープンをきっかけに木を間引きするなど手入れが行き届くようになり、土砂災害が発生しづらくなるなど、森の環境整備につながっている。井上命マネジャーは「放置林だと日が当たらずに木も折れたり枯れたりするところを、開けて遊べる場所にすることで森が生きていく」と話す。

施設を手がけたのは森遊びを提案する会社「フォレストアドベンチャー」で、神奈川や福岡など全国45カ所で展開している。オープンを前に大村市と共同宣言を行い、インバウンド誘致などの包括連携協定を6月に全国で初めて締結することを確認した。
大村市の園田裕史市長は「大村は観光施設の乏しいところがあり、素通りされると言われることもあった。こういった場所に拠点があり市内を周遊してもらう。大村市全体の経済の活性化やもともと大村市が持っていた自然豊かな大村市を市内外に発信できることにつながってほしい」と期待を寄せている。
野岳湖を盛り上げようと、フォレストアドベンチャーは施設の拡大も視野に入れている。

親会社であるパシフィックネットワークの金丸一郎代表取締役は「大村市がとても協力的なので、必ず成功させてさらに良くしていきた。子供たちがこういうことの大事さに遊ぶことによって気付いてほしい」と話す。

自然の中で思いっきり遊べる「フォレストアドベンチャー・おおむら長崎」、コースは2つ。
・アドベンチャーコース:高さ最大15mで上級者向け(大人・子供一律 ひとり4000円)
・キャノピーコース:身長110cm以上であれば子どもも参加できる(大人・子供一律 ひとり3000円)。
どちらも4つのルートを楽しむことができる。
(テレビ長崎)