東海道新幹線は2025年4月30日、停電の影響で一部区間で運転を見合わせました。原因は、「ヘビ」によってショートが発生したためとみられます。ヘビが見つかった現場は河川敷の近くとみられますが、専門家は「止めるのは難しい」と話します。
■GW真っ只中の新幹線を止めた「ヘビ」客も「仕方ない」
東海道新幹線では4月30日午後5時半ごろ、岐阜県の岐阜羽島駅と滋賀県の米原駅の間で停電が発生し、新幹線は線路上に立ち往生する事態となりました。

影響は広がり、一時、上りは新大阪ー浜松間、下りは東京ー新大阪間で運転を見合わせました。
その原因を招いたのは「ヘビ」です。体長1メートルほどはあるとみられるヘビが架線に引っ掛かり、停電を引き起こしたということです。

運転見合わせ後のJR名古屋駅では、動かない列車を待ち、あちらこちらに座り込む人の姿もありました。

皆さんも、まさか「ヘビ」とは思わなかったようです。
男性A:
へび!?すごいな。
女性:
動物がぶつかったとかは何回か聞いたことありますけど、ヘビは初めて。
男性B:
動物なのでどうしようもないですよね。
全線での運転再開までにはおよそ1時間半を要し、影響を受けた乗客はおよそ6万7000人にのぼりました。
■ヘビが見つかった現場は…鉄道ジャーナリスト「止めるのは難しい」
一夜明けた5月1日、ヘビが見つかったとみられる現場を確認すると、新幹線の線路は高架状になっていて、その下には河川の堤防があり、草木が生い茂っていました。

近所の人によると、ヘビは河川敷に近い場所で、下り線の架線に引っかかっていたといいます。
近くに住む人A:
何か、ひもかなと思ったり。まさかヘビだとは。
近くに住む人B:
電線のところの上に、ドーンといったらババッと出て。あそこでショートしているんだろうなと。草を刈っている時によくヘビは見る。
今回のトラブルについて、鉄道ジャーナリストの梅原淳さんに話を聞きました。

鉄道ジャーナリストの梅原淳さん:
沿線の木の枝から来るのかも分からないんですけど、そういったものを100%避けるのは非常に難しい。全線トンネルとかにしたとしても、水路とかに入ってしまいますから、小さな動物が入ってしまうことを止めるのはなかなか難しい。
■「カメ」が挟まっていたことも…“早く着きたい”場合にできることは
新幹線ではなく在来線のトラブルですが、2025年4月18日、JR関西線の名古屋ー桑名間でおよそ1時間、運転見合わせとなりました。

この原因が、愛西市の永和駅で進路を分けるポイントが転換できなくなったためですが、現場を確認したところ、「カメ」が挟まっていたということです。JR東海によると、カメが挟まることは年に数回は起きるということです。
こういったトラブルで運転見合わせが発生しても、どうしても目的地に早く着きたい場合があります。しかしゴールデンウィーク期間中は、「のぞみ」は全車指定席です。

自由席はないため、本来は遅れた分だけ自分の列車が来るまで待つことになりますが、指定の列車ではなくても、デッキに“立つこと”もできます。デッキが混んでいる場合は、客室の通路に立つこともできます。
また、「ひかり」「こだま」の自由席も利用できます。
(東海テレビ)