ゴールデンウイークに入りにぎわう大阪・関西万博。
そんな中、「空飛ぶクルマ」の部品がデモ飛行中に落下し、当面、運行を休止することがわかった。
一体、何があったのだろうか?

■デモ飛行中の「空飛ぶクルマ」のプロペラが一部破損
記者リポート:ゴールデンウイークの中日にも関わらず、ゲート前は多くの人でにぎわっています。
きょう28日も世界中から大勢の人が訪れた大阪・関西万博。
ゴールデンウイーク初日、26日の来場者数は開幕から2番目に多い、およそ11万7000人だった。
そんな中、万博会場でデモ飛行が実施されていた「空飛ぶクルマ」に異変が起きた。
操縦士が手を振っていた、まさにその時、「バキッ」「バキッ」という音と共に、機体の一部が突然落下したのだ。
目撃した人:すごい人数集まっていて、みんなびっくりした感じで、『ああ…』という感じで、みんな言ってました。
博覧会協会によると、機体のフレーム1本と、18あるプロペラのうちの1つが破損したということだ。

■「当面の間、運航休止」 映像では「何か飛んできた?」「飛んで行った?」
28日は静かな「空飛ぶクルマ」の車庫…。
運航事業者の丸紅は、6月上旬までデモ飛行を行う予定でだったが、「当面の間、運行を休止する」と発表した。
なぜ突然機体は破損したのか。
映像をよ~~く見てみると…何かが機体に当たったようにも見える。
SNSではこんな声も…。
「X」の投稿:石かなんか飛んできたようにも見える。
「X」の投稿:本体から飛んでいったのか、飛んできたのか、わからんね。

■「金属疲労の可能性も考えられる」と専門家
この映像を見た「空飛ぶクルマ」を研究する専門家に事故原因の分析を依頼した。
慶応義塾大学大学院SDM研究所顧問 中野冠さん:ほんとなんか飛んできたような…分かんないな…モーターがガタガタして落ちたということはあるかもしれない。この機体は、これまで何度も飛んでいるので、金属疲労とかがあった可能性はあります。

■「運航再開されることを期待」と吉村知事
大阪府の吉村知事も「映像は見た」とした上で、次のように述べた。
大阪府 吉村洋文知事:僕も映像見ましたけど、理由はちょっと分からないので、原因究明と安全対策をしっかり明らかにした上で、運行が再開されることを期待しています。
丸紅は破損が外的な要因か機体内部のトラブルなのか、あらゆる可能性を視野に調査し、原因を究明する方針だ。
(関西テレビ「newsランナー」2025年4月28日放送)
