バレーボール・SVリーグ、“世界一のリベロ”とも称され、大阪ブルテオンのレギュラーシーズン優勝に大きく貢献した守護神に迫った。

■「世界ナンバーワンリベロ」山本智大選手 レギュラーシーズン優勝に大きく貢献
「世界最高峰」を目指し今シーズンからスタートした「SVリーグ」。
大阪ブルテオンのレギュラーシーズン優勝に大きく貢献したのが、守備専門のポジション・リベロの山本智大選手(30)。
日本代表として2大会連続でオリンピックに出場した。
実況:山本の左手!日本の守護神が得点をもたらします!
パリオリンピックでは大事な局面で好守備を連発。去年の国際大会でもベストリベロを獲得するなど「世界ナンバーワンリベロ」の名を轟かせた。
大阪ブルテオン・リベロ 山本智大選手:さらにレベルアップして、毎年毎年言われるようにしたいと個人的に思っていますし、山本には敵わないというふうに言わせてやりたい。

■「強打レシーブのボールのコントロールは世界一」とコーチ
SVリーグでは44試合すべてに出場。アタッカーが選ばれやすいMVPに7度輝いた。
優勝がかかった最終節でも…何度も強打を拾い、チームのレギュラーシーズン優勝に貢献した。
山本選手のすごさの秘密を、同じリベロで元日本代表としても活躍した永野健コーチに伺った。
元日本代表・大阪ブルテオン 永野健コーチ:強打をレシーブするボールのコントロールは世界一だと思います。ボールを吸収しながらでもちゃんとコートに上げる技術というのは、どのリベロを見ても世界一かなと思います。

■絶やさない笑顔でチームメイトを鼓舞
さらに山本選手について深堀りすべく、ファンに印象を聞いた。
ファン:試合とかの表情とか見ていてすごく楽しそう。
ファン:劣勢の時でもニコニコしているのがこっちも安心。
ファン:あの笑顔でチームが明るくなるのが良い。
みなさんの口から出たのは「笑顔」というワード。
山本智大選手:きょう密着ですか?じゃあ変なこと言えないですね。いつもふざけているんで。
スタッフ:いつも通りで大丈夫です。
山本智大選手:ダメです、ピーが入ります(笑)
いつも笑顔を絶やさない。試合中でもそれは同じ。どんな局面でも常にチームメイトを笑顔で鼓舞し続けている。
山本智大選手:無意識にバレーボールが楽しいので(笑顔になる)。よりポジティブな行動をして、チームを盛り立てるじゃないですけど、劣勢の時とかでも自分が表情1つ変えることで周りに与える影響が変わってくると思うので。

■レギュラーシーズン優勝のあとは初代王者を決めるチャンピオンシップが
そんな山本選手の姿勢にはリベロだからこそ担う、大事な役割がある。
大阪ブルテオン 永野健コーチ:リベロがボールを触るのは限られています。言葉だったりコミュニケーションというのはボールに関わらずできる。それがいかに早くできるか、正確か、が良いリベロだと思うし、去年に比べて山本選手はすごくできているなって思います。
レギュラーシーズン優勝のあとは、初代王者を決めるチャンピオンシップが待っている。
山本智大選手:1セット目の1点目からエンジン全開でプレーして、何としてでも優勝したいなというふうに思っています。

■あと一歩のところでファイナル進出を逃すも次を見据える山本選手
そして、迎えたチャンピオンシップ準決勝。ファイナルに進出するため、負けられない試合で、山本選手はボールを拾い続ける。
山本智大選手:後がなかったですし、ひたすらボールに食らいついて1本でも2本でも上げれば展開が変わってくると思ったので。
リベロとして、チームを鼓舞し続けた。
しかしフルセットの激闘の末、敗戦。あと一歩のところでファイナル進出を逃したが、山本選手はすでに次を見据えていた。
山本智大選手:非常に悔しいという一言に尽きるんですけど、まだ自分は成長する段階だと思ってるので、まずは(来月の)アジアチャンピオンズリーグと、日本代表の方でも頑張っていけたらと思います。まだまだ僕も頑張らないといけない点があるのでもっとさらにリベロの存在だったり、僕のプレーを見て勉強している選手が一人でも増えてくれれば嬉しいなって思います。
(関西テレビ「newsランナー」2025年4月28日放送)
