40歳未満で貯蓄が少ない人はNISA
【1】年齢
いったん口座に入れて投資しているお金を、解約して現金として引き出せるかどうか、ここが大きなポイントです。NISAはいつでも売って(解約して)現金として引き出すことができます。一方、iDeCoの口座に入れたお金は60歳以降でなければ引き出すことができません。
iDeCoは老後資金を準備することに特化した口座だからです。若いときは、老後資金以前に、自己投資や、結婚・出産、住宅購入などにお金が必要になります。
自分名義のお金なのに60歳まで引き出せないiDeCoは(だからこそ老後資金を確実に準備できるともいえるのですが)、40歳以降でもよいのではないでしょうか。

【2】貯蓄
理由は、年齢と同様です。貯蓄が少なく、突然お金が必要になった時に使えるお金が少ない人はiDeCoよりもNISAが向いています。そもそも貯蓄が少ない人は、安全資産である預金を増やすのが優先。NISAを使いながら、並行して定期預金の積立も行いたいですね。
【3】収支
収支に余裕がなくて、毎月の積立に回せる金額は少ないけれど投資をしたいなら、NISAのつみたて投資枠がいいでしょう。NISAは様々な金融機関で取り扱っていますが、毎月1000円から積立てられる金融商品がけっこうあります。中には100円から積立てできるものも。
iDeCoを取り扱う金融機関もたくさんありますが、毎月の積立金額は最低5000円からです。また、iDeCoは60歳まで引き出せません。収支に余裕がないため、急にお金が必要なときに使えるお金が限られている人は、いつでも解約できるNISAがいいでしょう。