入学や就職などで、生活環境が大きく変わる4月。

1人暮らしを始める人もいるだろうが、気をつけたいのが犯罪の被害にあわないための防犯対策だ。

大分県警によると、県内で2024年度に発生した痴漢や盗撮など性犯罪の認知件数は100件あった。これは前の年と比べて18件増えているという。

被害にあわないために気をつけることは?不動産会社などにを聞いた。

1人暮らしの防犯対策は
1人暮らしの防犯対策は
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「ドアを開けた瞬間に家の中に押し込まれ被害にあった」というケースも

大分県警の担当者は被害を防ぐためには帰宅時に、周囲を警戒することが重要だという。

ーー県警生活安全部 秋江眞人次席
「ドアを開けた瞬間に家の中に押し込まれてしまって被害に遭う。そういった被害も実際にある。 ドアを開ける前に1度周囲を警戒してから入る、そういったことを習慣づけてもらえたら」

大分県警
大分県警

不動産会社がすすめる4つの防犯対策

1人暮らしを始める人はどのような点を重視して物件を選んでいるのだろうか。


林興産不動産センター大分店の高月朗店長は「今一番多いのはオートロックをまずは重視している方だったり、 モニターフォンがついていて来客があった際に相手の顔が確認できる状態、そういった人がいちばん多い。女性の人は特に、なるべく1階を避けたりする人が多い」と話す。

自宅では、どんな防犯対策をすべきなのか。不動産会社がすすめる防犯対策、まず1つ目は「モニターフォンでの確認」。

ドアを開ける前に不審者がいないかきちんと確かめることが重要だ。

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ドアスコープは外から中をのぞかれて悪用されてしまうおそれも

そして2つ目は「玄関の前に傘を置かない」。

傘の柄や本数から住人の数や性別が推測される危険性があるという。

そのため、傘は部屋の中に持って入ることが大切だという。

3つ目は「置き配ではなく宅配ボックスを利用する」。玄関前に「置き配」を指定すると荷物に書かれた個人情報などが見られてしまう可能性があるため、荷物はできるだけ宅配ボックスを利用する。

そして4つ目は「ドアスコープにはカバーを付ける」。ドアスコープ、いわゆる玄関ののぞき穴は来客の姿を確認できる便利なものだが、外から中をのぞかれて悪用されてしまう場合がある。

カバーをつけ、外から部屋を見られないように工夫しておくと安心だ。

不動産会社ではほかにも入居者を女性に限定したアパートなども提供していて人気だという。

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4月は生活環境が変わり性犯罪の被害に遭うリスクが高まる

実は4月は、若者の生活環境が変わり、性犯罪の被害に遭うリスクが高いとして国も被害の未然防止などを呼びかけている。

万が一、性犯罪の被害にあった場合は「♯8103」にダイヤルすると、各都道府県警の性犯罪の被害相談の窓口につながるという。

また、県警の担当者によると、先ほど紹介した防犯対策のほかにも・帰宅時はスマートフォンの利用や、イヤホンで音楽を聞いたりしながら歩くのをやめること。そして周囲への警戒を常に怠らないようにしてほしいという。

各都道府県警の性犯罪の被害相談窓口
各都道府県警の性犯罪の被害相談窓口
テレビ大分
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