大規模火災に見舞われた大分県大分市佐賀関の復興住宅についてです。市は3階建ての集合住宅を建設する方針を決め24日、住民に伝えました。
「概ね理解を得られた」として進めていく方針です。
196棟が焼けた大分市佐賀関の大規模火災。その復興住宅について、市は4月、集合住宅とする案を示しましたが住民からは「元の生活に近い形で暮らしたい」と戸建てを希望する声が上がっていました。
これを受け、市は住民の代表と意見を交わすなどして再検討し24日、2回目の意見交換会を開きました。
◆大分市生活再建支援・復興本部武安高志 事務局長
「市としては皆さんの望まない復興を進めたいとは思っておりません。しかしながら皆さんの望みを全て叶えることができないというも現実問題としてございます」
その上で市が最優先したのが完成までのスピード感です。
住民の意向調査の結果から整備する戸数は30戸程度とし、最も早く整備ができる場所として市が所有する地区のテニスコート跡地を選びました。
その上で敷地の広さなどを考慮しエレベーターの付いた3階建ての集合住宅とする案を改めて住民に示しました。
この案について、市は住民から概ね理解を得られたと説明しました。
◆大分市生活再建支援・復興本部武安高志 事務局長
「(市の)望みも皆さんと同じで1日も早くこの地域に戻ってきてもらいたい」
この案について地元の住民でつくる復興事務局の責任者は…。
◆田中連合区復興事務局長山田二三夫さん
「集合住宅でもいい?いいよという話になったから集合住宅でみなさんと一緒にやりましょうかねという話には結果的にはなった。でも建てる位置は我々としてはちょっと納得がいってないというのがあるので、その辺はもう1回市にはお願いしようかなと」
市は6月30日まで復興住宅の事前の申し込みを受け付けています。
そして2027年12月末の完成、2028年1月の入居開始を目指したいとしています。
今回の意見交換会では市が行った意向調査の結果も示されました。このうち住まいの希望についての結果がこちらです。
最も多かったのが「市営の復興住宅に住みたい」で26世帯、この結果をもとに市は復興住宅を30戸ほどとしています。
また「既存の市営住宅に住みたい」が5世帯、「個人で家を建てたい」が4世帯。
このほか、「迷っている、分からない」は23世帯。「民間のアパートや中古住宅などのその他」は15世帯などとなりました。
復興住宅のタイプについて市は集合住宅としましたが戸建てと長屋の合わせて3つのタイプで検討を進めてきました。なぜ、集合住宅となったのか、それは「場所」が大きな理由です。
候補地はテニスコート跡地、田中グラウンド、それに被災エリアの3つが検討されていました。
しかしグラウンドについては利用者などの合意が必要。また、被災地エリアは用地の買収が必要となり時間がかかるため、最も早くできる市が所有するテニスコート跡地を選びその広さで30戸ほどを受け入れるには集合住宅しかないと判断したということです。
ただテニスコート跡地については「排水が悪く水が溜まりやすい」。「グラウンドの利用に伴う騒音が心配」などという理由でグラウンドへの建設を望む意見も出されました。
これについて市は「建設予定地の排水設備の整備やグラウンド利用の在り方について今後、検討していく」としています。