子どものいる「場所」を整える
自分で考えて学ぶ子になるために最も必要なものは「環境」です。環境ですべてが決まると言っても過言ではありません。
環境には「場所」もあれば、「出会い」もあります。まずは、「ひとりで夢中になれる場所」をつくりましょう。
おうちの中に、子どもがひとりになれる場所はありますか。
今まで出会ってきた自分で考えて学ぶ子は、子どもがひとりになれる場所をもっていました。これは、「ひとり部屋を与えなくてはいけない」ということではありません。「リビングの中の角の一畳」「ダンボールの中」「トイレ」などを自分の場所にしている子どももいました。

何かに集中するとき、周りの視線や音が邪魔になることがあります。集中している中で新しいアイデアは生まれ、そのアイデアにワクワクしているときに、好奇心の芽は育っていきます。
家の中ではなく、外でもいいのです。「目の前の公園がひとりで考える場所」「お父さんと行く休日の喫茶店がアイデアを生む場所」などという子もいました。うちも休日の朝は子どもたちとモーニングに行くことが多いです。お互いにとてもよい時間になっています。
夢中になれる場所はたくさんあります。邪魔されるものがなく、やりたいことができる場所をつくると同時に、壊さないようにしましょう。