イラク中南部で14日、巨大砂嵐が発生し、呼吸困難となった3700人以上が搬送された。異常気温による干ばつで、イラクでは住むことが難しい状況となっている。一方、スペイン領カナリア諸島ランサローテ島では、豪雨で道路やホテルなどが冠水した。

イラクの巨大砂嵐…一面がオレンジ色に

イラク中南部で激しい砂嵐が発生し、呼吸困難で3700人以上が病院に搬送された。

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イラクで14日、街が砂嵐に飲み込まれてしまうと、辺り一面オレンジ色に染まり、薄暗くなった。この砂嵐により視界がわずか数メートルになり、空を見上げても太陽がかすんで見えない状況だ。

車は、まるで濃い霧の中を走っているようだ。砂嵐による影響は、視界の悪さだけではない。

地元メディアによると、イラク保健省は病院に搬送された呼吸困難の患者数が3747人に達したと発表した。吸入器で呼吸する患者の姿が多く見られた。

異常気温による干ばつで、イラクでは住むことが難しい状況となっている。

高級リゾート地に豪雨でホテル4軒が浸水

一方、洪水が発生したのはスペイン本土から約1700km離れた大西洋カナリア諸島の1つ、ランサローテ島だ。

茶色い濁流が、橋桁のギリギリまで迫っている。4月12日に降った大雨により、道路が冠水し、住宅が浸水したり、車が水没するなどした。

近年、高級リゾート地として人気のランサローテ島だが、地元メディアによると、この洪水でホテル4軒が浸水などの被害に遭った。けが人などは出ていない。
(「イット!」4月16日放送より)

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