おたふく風邪のワクチンの供給が全国的に少なくなっている。ワクチン接種は任意で、宮崎市では1歳もしくは6歳での接種が多いが、ワクチン不足により6歳児の接種を制限する事例も出てきている。ワクチン不足はメーカーの1社が出荷を停止したことが主な原因で、医薬品メーカーは9月に出荷再開見込みとのこと。おたふく風邪は合併症として難聴のリスクがあり、予防法としてワクチン接種が重要だ。

年長児のワクチン接種を制限

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宮崎市のさとう小児科では4月からこのようなお知らせが…

おたふくかぜワクチンについてお知らせ
全国的に供給不足のため、年長児(6歳)のおたふくかぜワクチン接種を制限させていただいています。

おたふく風邪のワクチン接種は任意だが、宮崎市では1歳もしくは6歳での接種がほとんどだ。

さとう小児科 佐藤潤一郎院長:
1歳のお子さんたちを優先して打つようにしているが、それも今ギリギリで、場合によっては1歳のお子さんたちも待ってもらわないといけないことも出てくるかなと懸念している。

ワクチン不足の原因は…

ワクチン不足は、国内でおたふく風邪のワクチンを製造するメーカー2社のうち1社が現在、出荷を停止しているため全国的に起こっている。

こちらの病院でも、おたふく風邪のワクチンの入荷数は通常の半分以下になっているそうだ。佐藤院長は、「2024年末12月〜1月ぐらいから少なくなってきたような印象がある」と話している。おたふく風邪の主な症状は、耳の下から顎にかけて腫れることで、発熱を伴わないこともある。県によると、2025年に入ってから4月4日までに13人が感染。感染が広がっている状況にはないが、おたふく風邪の怖さは、合併症にある。

さとう小児科 佐藤潤一郎院長:
今言われているのは、難聴。大人になって難聴だった人たちをたどってみると、実はある時からおたふく風邪にかかっていたと、後からわかる事例はある。

佐藤院長によると、おたふく風邪の一番の予防法はワクチン接種。医薬品メーカーからは、出荷再開見込みは9月になると連絡があったとのこと。ワクチン不足はしばらく続きそうだ。

(テレビ宮崎)

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