全国的に「百日ぜき」の感染が拡大している。宮崎県内でも増加していて、3月31日から4月6日までの1週間に報告された感染者数が、2024年の1年間で報告された数とほぼ同じ数になった。「百日ぜき」は感染力が強く、1人が感染すると10から15人に広がる可能性があり、特にワクチン未接種の2ヶ月未満の乳児は重症化のリスクが高い。大人は軽症で気付かないことが多いため、小児科医は、大人が知らないうちに感染を広げる可能性があると指摘する。

この記事の画像(9枚)

宮崎県によると、3月31日から4月6日までの1週間に県内の医療機関から報告された「百日ぜき」の感染者は56人で、前の週より20人増加した。この1週間で2024年の1年間の感染者数59人とほぼ同じ数の感染者が出たことになる。「百日ぜき」は、短い咳が続いた後に「ヒュー」という音が鳴り、感染力が強いという特徴がある。

さとう小児科 佐藤潤一郎院長:
1人かかると、10から15人ぐらいかかる可能性があると言われている。

「百日ぜき」に感染すると

「百日ぜき」は、生後2カ月から2歳までの間に4回定期接種でワクチンを打つが、ワクチンを接種していない2カ月未満の乳幼児が感染すると、無呼吸発作など重症化する恐れがある。

さとう小児科 佐藤潤一郎院長:
ワクチンを打っていない2ヶ月未満のお子さんたちがかかると、激しい咳だったり、場合によってはチアノーゼを起こしたり、あるいは無呼吸発作で急に亡くなったりする病気。

一方、大人が感染すると…

さとう小児科 佐藤潤一郎院長:
大人は症状が結構軽いので、大人は報告されてるよりも相当多い数がいるのではないかと予想される。

大人は百日ぜきだと気付かないことが多いため、知らず知らずのうちに周りに感染している可能性があるという。小さい子どもたち、特に乳幼児への感染を広げないためにも基本的な対策が必要だ。

さとう小児科 佐藤潤一郎院長:
基本的には飛沫感染がメインなので、咳をしているときはマスクをしたりとか、咳エチケットが大切。

(テレビ宮崎)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(9枚)
テレビ宮崎
テレビ宮崎

宮崎の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。