緊張感の中でいい演技ができた
一夜明けインタビュー後半は、大会前の宇野さんからのアドバイスがどう佐藤に響いたのかを取材スタッフが聞いていく。
――五輪の枠がかかる大会で相当な重圧があったと思いますが、どうでしたか。
この1カ月くらいはずっとそのことしか考えていなくて。こっちに来てからもすごく緊張していました。
こんな試合なかなかないですし、今まで経験したこともなかったので。でもそれ以上にスケートはここまで調子がよかったので、自信はありました。その緊張感の中でもいい演技ができたので本当によかった。

――全日本では悔しい思いをしたと思いますが、今回緊張を力に変えられた要因はなんでしょうか。
全日本のときは不安というか、マイナスなことしか考えていなかった。跳べるかな、大丈夫かな、とか心配が多くて。
今回も全日本くらいの緊張はありましたが、でも「なんとかなるだろう。ここまでやってきたんだから、大丈夫でしょ」みたいな気持ちもあって、それがすごくよかったと思っています。
宇野からのアドバイスで起きた変化

――大会前の宇野さんからのアドバイスを受けて心境に変化がありましたか。
スケートや練習の向き合い方がすごく変わって、練習の方法が一番大きく変わりました。失敗を恐れない気持ちも、練習の質も。