春本番を迎え、晴れると汗ばむ陽気になる日が多くなります。そこで今回の「天気のギモン」では「紫外線が強まるのはいつ?」をテーマに村田光広気象予報士が解説します。


「1年中、日焼け止め」という人も

“まだ早い”と思うかもしれませんが、紫外線はひと足早く夏シーズン。まずはお花見会場で、紫外線が気になるか聞いてきました。
 
「少し気になる」
「3月くらいから対策、日焼け止めをして運転時も気を付けている」
「していない」
「日焼け止めは1年中塗っている」

1年で浴びる紫外線の約80%は…

<村田光広気象予報士>
紫外線を多く浴びると、皮膚や目など健康に悪影響があることが分かっています。UVインデックスという紫外線の強さを月別に表したものをみると、紫外線は日差しの強い夏が最も強くなりますが、春や秋も強くなっています。
  
実は、1年間に浴びる紫外線量の70~80%を4月~9月に浴びています。4月の紫外線の強さは9月と同じくらいです。9月といえば残暑が厳しく、多く女性は日傘を差しますが、4月の紫外線はその頃と同じです。油断していると日焼けをするので注意が必要です。
 
それでは紫外線に関するクイズです。○か×かで考えてみてください。
◆曇りの日は日焼けをしない
◆涼しい高い山の上は日焼けをしない
◆海の中では日焼けはしない

曇りの日、高山、海は日焼けしない? 

◆曇りの日は日焼けしない? 
答えは×。
快晴の時の紫外線を100とすると、薄曇りであれば80%の紫外線が通過するため、曇りの日も日焼けします。

◆高い山では日焼けしない?
答えは×。
高い山に登ると気温が下がるため快適に感じますが、紫外線は高い山ほど強くなります。これは、上空高い所にゆけばゆくほど空気が薄くなるからです。その分、空気が吸収する紫外線量が減ります。つまり、高い山は紫外線量が多くなるので、地上よりも日焼けするので、登山などのレジャーの際は、注意が必要ですね。
 
◆海の中は日焼けしない 
答えは×。
水面による反射で紫外線量が増加するので、海の中だけでなく砂浜でも同じように紫外線が反射し日焼けします

紫外線対策、始めましょう

環境省が紫外線対策についてまとめています。

◆日傘を使う、帽子をかぶる  
これで紫外線量を約20%減少できます
 
◆衣服で覆う 
ポイントは、色のついた服を着ること。薄くても色のついたシャツは、染料が紫外線を吸収します。
 
◆サングラスをかける
顔にフィットしたものを選ぶと、目に浴びる紫外線を最大90%カットできます。
 
春は日ざしが弱いように感じるかもしれませんが、紫外線量は増え始めています、注意しましょう。

福井テレビ
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