神話の里・宮崎県高千穂町の「高千穂あまてらす鉄道」に、初めて新卒社員が入社した。「高千穂あまてらす鉄道」は、20年前の台風被害により廃線となった高千穂鉄道の線路を活用した観光施設で、今も多くの観光客に愛されている。入社初日の研修で先輩からグランドスーパーカートの運転を学んだ新入社員は、「たくさんの方と触れ合えるのが楽しい!高千穂の魅力を広めたい」と笑顔で話す。彼の活躍が楽しみだ。

この記事の画像(11枚)

旧高千穂鉄道の線路を活用した観光施設を運営する「高千穂あまてらす鉄道」

新年度初日となった4月1日。初めてのタイムカードにまごつきながらも…ほっとした表情でポーズを決め、笑顔で挨拶する青年がいた。高千穂あまてらす鉄道に入社したのは、宮崎県延岡市出身で、この春、高千穂高校を卒業した萱野瑛来さん18歳だ。

新入社員 萱野瑛来さん:
観光客の皆さまに高千穂の魅力をたくさん伝えていけたら良いなと思うので、頑張ります。よろしくお願いします。

探究学習がきっかけで「あまてらす鉄道」を志望

萱野さんは、高校2年生の探究学習で、グランドスーパーカートのアナウンスを体験。これがきっかけとなり、就職先に「あまてらす鉄道」を選んだということだ。

初日の4月1日は、早速先輩社員からグランドスーパーカートの運転方法を学び、カートを走らせた。

新入社員 萱野瑛来さん:
やっぱり大変なことも多いけど、たくさんの方と触れ合えることができて楽しい。国内外の方たちに高千穂の魅力をたくさん伝えられるような社員になっていきたいと思う。

若い世代に地元に根付いてもらいたい

高千穂あまてらす鉄道では、高千穂高校の卒業生に地元に根付いてもらおうと、今回初めて新卒採用に踏み切った。

高千穂あまてらす鉄道 齊藤拓由専務:
今まで中途採用の方が多かったので、若い人たちの考えとかを会社の活力として考えていきたいと思う。

台風14号による旧高千穂鉄道の被害から2025年で20年になる。2024年度、13万人以上が訪れた人気の観光地の今後を担う人材として、萱野さんの活躍が期待される。

(テレビ宮崎)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(11枚)
テレビ宮崎
テレビ宮崎

宮崎の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。