ミャンマーで3月28日に発生した地震から5日後、倒壊したアパートから63歳の女性が救出された。また、タイでは分断されたツイン高層ビルの連絡通路をジャンプで飛び移った韓国人男性の映像が話題になっている。
倒壊したアパートから奇跡的な救出
2月28日のミャンマー中部を震源とする地震で、安否不明となっている日本人が住んでいたとされるマンダレーにあるマンションが、ごう音と共に土煙を舞い上げて傾く瞬間が撮影されていた。

映像では人々が逃げようとする中、窓らしき物が落下するのが分かる。

その後、辺りは舞い上がった土ぼこりで真っ白になり何も見えなくなってしまった。

地震発生から5日、首都のネピドーでは倒壊したアパートの中で進む救出作業の様子が撮影された。

救急隊員が小さな隙間の中に入り捜索している。その後、救出されたのが63歳の女性だ。生存率が急激に低下する発生72時間を大幅に過ぎた、91時間後の救出劇だった。
ミャンマーの軍事政権はこの地震で2886人が死亡し、373人の安否が分からないと発表した。犠牲者は3000人を超えるとの見通しを示している。

ミャンマーには、日本から出発した国際緊急援助隊・医療チームが到着し、被害が深刻なマンダレーか周辺地域に拠点を設け、医療支援に当たる予定だ。
決死のジャンプで家族の元に向かった韓国人男性
ミャンマーと共に大きな被害が出ている隣国のタイでは、地震発生時の決死の行動を捉えた映像が話題となっている。

映像では地震による揺れで高層ビル同士をつなぐ連絡通路が分断され、壊れた通路の破片が落下しているのが分かる。

よく見ると、分断されたもう一方の通路にジャンプで飛び移る人影が確認できる。ジャンプをしたのは30代の韓国人男性だ。

メディアの取材に、当時の状況をこう説明している。
決死のジャンプをした韓国人男性:
考える時間なんてありませんでした。ただすぐ行動すること、ただすぐ走ること、前だけ見て走ることしかできませんでした。家族を見るために52階の橋を、こうして渡ってきたから、本当に本当に大変でした。心臓が爆発しそうでした。

地震発生時、左側のビルで揺れを感じた男性は、隣のビルにいる妻と子供の元へと向かうため、52階にある連絡通路へ行った。そこで通路が分断され始めたものの、家族に会いたい一心で飛び移ったのだという。
決死のジャンプをした韓国人男性:
妻と子供が安全な所にいるのを見て、ああ良かった、良かったと思いました。
(「イット!」4月2日放送より)