ミャンマー中部を震源とする地震から5日、倒壊したアパートから63歳の女性が救出された。
またミャンマー同様に大きな被害が出ている隣国のタイでは、地震発生時にビルからビルへ飛び移った男性の決死の行動が話題となっている。
地震発生から5日後に63歳女性が救出
轟音と共に土煙を舞い上げ、傾く建物。

ミャンマー中部を震源とする地震で、安否不明となっている日本人が住んでいたとされるマンションだ。

映像では人々が逃げようとするなか、窓らしき物が落下。その後、辺りは舞い上がった土ぼこりで真っ白になった。

地震発生から5日。
首都のネピドーでは、倒壊したアパートの中で進む救出作業の様子が撮影された。

救急隊員が小さな隙間の中に入り捜索。その後、救出されたのが63歳の女性。
生存率が急激に低下する発生72時間を大幅に過ぎた、91時間後の救出劇だった。

ミャンマーの軍事政権は、この地震で2886人が死亡し373人の安否が分からないと発表。
犠牲者は3000人を超えるとの見通しを示している。

ミャンマーには日本から出発した際緊急援助隊・医療チームが到着。
被害が深刻なマンダレーか周辺地域に拠点を設け、医療支援に当たる予定だ。
ビルからビルへ飛び移る…決死の行動
ミャンマーと共に大きな被害が出ている隣国のタイでは、地震発生時の決死の行動を捉えた映像が話題となっている。

地震による揺れで高層ビル同士を繋ぐ連絡通路が2つに分断され、複数の破片が落下。
よく見ると分断されかけている。

もう一方の通路に、ジャンプで飛び移る人影が確認できる。
ジャンプをしたのは、30代の韓国人男性。
メディアの取材に当時の状況をこう説明している。

韓国人男性:
考える時間なんてありませんでした。ただすぐ行動すること、すぐ走ること。
前だけ見て走ることしかできませんでした。家族を見るために52階の橋をこう渡ってきたから、本当に本当に大変でした。心臓が爆発しそうでした。

地震発生時、画面左側のビルで揺れを感じた男性は、隣のビルにいる妻と子供の元へと向かうため、52階にある連絡通路へ。

そこで通路が分断され始めたものの、家族に会いたい一心で飛び移ったのだという。

韓国人男性:
妻と子供が安全な所にいるのを見て、ああ良かった良かったと思いました。
(「イット!」4月2日放送より)