フジテレビ問題を巡って、企業の会食を巡るルールが問われ中、関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した弁護士の橋下徹氏は、会食の参加が仕事なのかどうかを明確に文書に記載した「ジョブ型に移行していかなくてはならない」と述べた。
橋下徹氏は「旬感LIVE とれたてっ!」に出演する関西テレビ・橋本和花子アナウンサーに「カンテレの職務(分掌)には飲み会に行くと書かれているか?」と質問。
橋本アナは「入っていない」と答えた。
これに対し橋下徹氏は「(仕事として会食に)行かなくていい」としたうえで、次のように述べた。
橋下徹氏:原則、上司とは行ってはいけない。なぜなら上司部下の関係だとNOがいえないから。対外的な取引先の場にもう(上司は部下を)連れていったらダメなんですよ。
これに対して青木源太キャスターは「一般的な会社でも懇親や上司との関係において食事に行くということはある。個人的に仲良くなったらいいわけですよね?どこで線引きするのか難しい」と指摘。
橋下氏は企業において、「ジョブ型」の規定を設けることが世界の潮流だと解説した。
橋下徹氏:(会食の業務について)ポジションごとで決めましょうというのが『ジョブ型』。『アナウンサー』の職務はこういう職務ですよ、対外的な取引先と会うのは『営業職』とか、こういうことしっかりやる。
原則、上司部下の関係で(会食業務に誘うこと)はダメです。欧米ではそんなことやったらエライことですよ。橋本アナがいくら自由といっても、真の自由意思なのかどうかわからないから、上司を伴っていく場は自由意思とはみなさない、とまでやっていかないとダメなんですよ。
橋本和花子アナ:わざわざリスクをしょうようなことはやめておこうということですか?
橋下徹氏:そうそう、そういうこと。橋本さんが対外的な取引先と行くなら、上司抜きにして、自分の意志で個人的に行くのはアリかもしれない。

■アナウンサーが「この会食は仕事です」と言えるよう職務範囲を文書化することが重要
これに対し橋本アナは、アナウンサーの仕事として、社外の関係者との会食が仕事にとって有益な場面もあると反論する。
橋本和花子アナ:アナウンサーも報道やスポーツでインタビューアーという仕事があって、外部の方と接触して仲良くなることで、情報を得ることにつながる。そういう意味で「ジョブ(型)」になるのなかと思う。
バラエティ番組においてもタレントさんと親交を深めることで、『この子とこういうやりとりしたらおもしろいかな』と(タレントさんが)番組に持ち込めると思うんです。それは立派な仕事なのかと思うんですが?
橋下徹氏:申し訳ない。アナウンサーだからと線を引いたのは、スポンサーとの接待をイメージしていたんですよ。
アナウンサーという立場であっても取材であったり、タレントとの親交が必要な場合もあるなら、これをちゃんと職務記述書という形で橋本アナの職務内容として、文書化して記しておかなくてはならない。橋本アナが『これは仕事です』となるように文書化しておく。
橋下徹氏:今まではなんとなくの雰囲気で自主的に行くとか、上司から誘われて行くとか、なっていたんだろうけど、これからはそれぞれのポジション、職務ごとに
職務の範囲を定めていくことが重要になってくる。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年3月31日放送)
