昨シーズンは、木原のケガによりシーズン前半の試合を欠場し、四大陸選手権で復帰。「プログラムを育てる」ような期間は短かった。

「今シーズン前半は悔しい気持ちが強くありましたが、シーズンが進むにつれて去年どれだけ自分たちが大変なことをして頑張っていたのか、(去年は)2週間で四大陸に出て、4週間で世界選手権に出られるレベルまでなんとか戻した。当時はそれを受け入れられませんでしたが、今は素直に受け入れられて、それが今の一歩につながっていると思っています」
昨季、木原のケガにより試合に出場できたのは3試合のみ。去年の世界選手権後、木原は「試合勘を取り戻すことができずに苦労したシーズンだった」とも語っている。
もどかしさや悔しさを乗り越え、自分たちの頑張りを認められたことで、一歩前に進めたという。
楽しみながらも理想を目指す
そんな2人はいつも「楽しむ」ことは忘れたくないとする。
前述のような心境だったこともあり、木原は「シーズン前半は自分に対して厳しくなりすぎていた」と振り返る。

ただ「とにかく世界選手権では僕たちらしく楽しむ、トラブルであったり、璃来ちゃんがバスに遅れてきたり、すべてにおいて楽しむのがステキなこと」と木原。