靴を履く鍵山
靴を履く鍵山

7度目の全日本で悲願の優勝を果たした鍵山は、世界の頂点へ向けて試行錯誤する中、気づいたことがあるそうだ。

世界選手権に向けて調整する鍵山
世界選手権に向けて調整する鍵山

「今までは“全部完璧にやらないと”と思い過ぎていましたが、最近は意識を変えて、大丈夫よくできた!と自分を褒めてあげることで、良い練習につながる」

取材にいった日も、ジャンプの精度も高く次々と4回転ジャンプを成功。予定より30分ほど早く練習を切り上げるなど好調ぶりをアピールした。 

もちろん優勝を狙っている

世界選手権前最後の大会となったアジア冬季競技大会で、新ジャンプの4回転ルッツを初めて実戦で投入するも、転倒に終わってしまった。

父でありコーチの正和さんと話す鍵山
父でありコーチの正和さんと話す鍵山

「4回転ルッツに挑戦して、結果うまくいきませんでしたが、今年の世界選手権はもちろん優勝も狙っていますし、オリンピックの3枠もかかっている。4回転ルッツの確率が上がっていない状態でいれることはできない」と、父でありコーチの正和さんと話し合い、4回転ルッツを回避すると話した。

そして4回転ジャンプ3種類の構成に戻すも、基礎点を落とさないために最後のジャンプを3回転フリップ―3回転ループに変更。

世界選手権の意気込みを語ってくれた
世界選手権の意気込みを語ってくれた

しかし鍵山は「4回転トゥループに戻しましたが、大変なプログラム。ただ、より細かな表現やスピンにも意識がいくようになったので、全体的なクオリティーをあげる練習はできている。今の自分が100%出し切れる構成や作戦を練りながらやっています」と語った。