滋賀県警の21歳の男性巡査が、居酒屋で店員の女性の下半身を服の上から触る、わいせつな行為をした疑いで書類送検された。
滋賀県警は巡査を停職3カ月の停職処分としたが、3月18日付で退職している。

■飲食した居酒屋で店員の女性の下半身を服の上から複数回にわたって触った疑い
不同意わいせつの疑いで書類送検されたのは、滋賀県内の交番に勤務する、20代の男性巡査だ。
巡査は去年12月、滋賀県内の居酒屋で飲食をした際、店員の女性の下半身を服の上から複数回にわたって触った疑いが持たれている。

■1軒目で「レモンサワー20杯」など多量に飲酒し犯行
警察によると、事件に至った事件当日の経緯は次のようなものだ。
<午後5時から午後7時>
・同僚男性3人と4人で1軒目の飲食。
・この店でレモンサワーを20杯飲む
・細めのジョッキで20杯ぐらい
<午後7時から午後8時半まで>
・事件が起きた店で同じ同僚3人と4人で飲食
・生ビールジョッキ1杯、レモンサワーメガジョッキ1杯を飲む
・巡査が配膳などで近くに来た被害者の女性店員の下半身を服の上から複数回触る
・ナンパのような形で、「何歳?どこ住んでんの?遊びに行こ?」などと声をかけながら触った
・巡査ともう1人の同僚以外の2人は酔いつぶれていた
閉店後、居酒屋の責任者が事件翌日未明に最寄りの警察署に、「客の迷惑行為がひどかったので相談に来た。客の男性が従業員の下半身を触っていた」と相談し、発覚した。

■「被害者の方に対し、申し訳ない気持ちでいっぱい」容疑認める
そして捜査をした結果、店の予約などから巡査の関与が明らかになったということだ。
男性巡査は、「警察官という立場でありながら、このような行為をしてしまい、被害者の方に対し、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と容疑を認めているという。
滋賀県警は書類送検された男性巡査を、停職3カ月の懲戒処分にするとともに、同席していて、泥酔していなかった男性警察官を所属長訓戒の処分とした。
泥酔していた2人は犯行を認識していなかったため、責任を問えないとしている。
男性巡査は3月18日付で、退職したということだ。
滋賀県警は「警察官がこのような事案を起こしたことは誠に遺憾であり、調査結果を踏まえて厳正に処分いたしました。被害者並びに県民の皆様にお詫び申し上げます。今後、職員に対する指導教養を再度徹底し、県民の信頼回復に努めてまいります」とコメントしている。

(関西テレビ 2025年3月18日)