いよいよきょう(=18日)夜に迫ったMLB開幕戦。
関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、阪神やオリックスなどで活躍した、“超人”糸井嘉男さんに、開幕戦の勝敗予想や「長くなったバットから見える、大谷選手のさらなる進化」について解説してもらった。

■「2.5センチ」はかなりの違い「めちゃくちゃ長くなった印象持つと思う」
糸井さんはまず、「大谷選手えぐいって!彼はまだ変わろうとしている。バットを2.5センチ長くした」をテーマに、大谷選手の今シーズンのバットが長くなったことについて解説した。
糸井嘉男さん:『微調整』ぐらいならあるんですけど、バットの長さを2.5センチ、一般的にはちっちゃい差だと思うんですけど、野球選手からしたら、かなりの違いになります。だから、感覚としては、めちゃくちゃ長くなった印象を持つと思います。

まず糸井さんに、大谷選手が昨シーズンまで使っていた長さのものを持ってもらうと…
糸井嘉男さん:一般的な長さというか、少し長い感じですけど、ここから2.5センチ長くするっていうのはかなりの変化ですね。

■長くなったメリット・デメリットは
そして、2.5センチ分伸ばしてみると…
糸井嘉男さん:野球選手は敏感なんで、もうミリ単位でわかるんですけど、2.5センチ(伸ばしたバット)はかなり長いです。これ『物干し竿』ぐらい長くなった感じがするということなんです。

糸井嘉男さん:長くすることによって、飛距離も変わりますし、打球速度も速くなるので。
デメリットはあるのでしょうか。
糸井嘉男さん:デメリットはやっぱりインコースがさばきにくいのと、(シーズンが進んで)疲れてくると、扱いにくくなります。疲れてくると、バットが出てこない感覚になるんです。

■「詰まってもスタンドインする力があるので長くするメリットある」
そして糸井さんは、巨人・阪神と戦ったプレシーズンマッチでの大谷選手の打席を振り返り、新しいバットの影響を解説した。
糸井嘉男さん:例で言うと、巨人の戸郷投手のカーブをホームランにしましたよね。バットの先っぽで打ってるんですよ。長くした分だけバットに乗って、ホームランになったんだと思います。
(Q.前のバットだったらホームランになっていなかった?)
糸井嘉男さん:まあ、(ホームランに)してるでしょうけどね!
糸井嘉男さん:逆に、阪神・才木投手のインコースをちょっと詰まって、センターフライになったシーンは、想像ですけど、あれはやっぱり逆に(バットが)長くて、多分詰まったのかなって。
糸井嘉男さん:大谷選手は詰まっても、やっぱりスタンドイン(=ホームラン)する力があるんで、長くするメリットの方があるかなと思います。

■『60・60』を狙っている?「去年を上回るホームラン数も考えられる」
メジャーでもこれだけ長いバットを使っている選手は多くないということだが、糸井さんは自身の現役時代の経験から、バットの長さを変えることがプレーにどれだけ影響を及ぼすか語った。
糸井嘉男さん:僕めっちゃ細かいんですよ。33.75インチ(=85.725センチ)なんです。それぐらい野球選手は敏感ですし、ミリ単位で調節していくんで。

糸井嘉男さん:ここがやっぱり大谷君なんでしょうね。やっぱり50ホームラン・50盗塁をして、あれだけの成績を残しているのにも関わらず、進化をまた求めて変化をすると。『60・60』を狙っているかもしれません。去年を上回るホームラン数も考えられると思います。

■糸井さんは「大谷選手がホームランを打ち3-1でドジャース勝利」と予想
最後に、メジャーリーグ開幕戦の勝敗について、糸井さんは大谷選手がホームランを打ち、3-1でドジャースが勝利すると予想した。
糸井嘉男さん:(ホームラン)1本出ます。今回は開幕戦が日本開催で、特別な日なので。彼は特別な日に打つんで!
(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」 2025年3月18日放送)
