3月11日に行われた長野県の公立高校の後期選抜試験には約8500人の受験生が挑んだ。
進学塾によると、社会は2023年度に続いて記号選択問題が多く、いかに正確に選ぶことができたかがポイントなものの、どの分野も例年と同じか易しくなっている印象があるという。
社会の問題
県教委が発表した社会の「各問のねらい」は次の通り。
1 税と人々の関わりからみた歴史の流れを通して、歴史的事象などについての基礎的・基本的な内容の習得の状況とともに、資料を活用して考察し表現する力をみようとした。
2 梅を基幹産業とする地域の営みや、サウジアラビアの産業の特徴を通して、地理的事象等についての基礎的・基本的な内容の習得の状況とともに、資料を活用して考察し表現する力をみようとした。
3 よりよい社会を築いていくために解決すべき課題(誰もがすごしやすいまちづくり、地域の公共交通のあり方)を通して、現代の社会的事象等についての基礎的・基本的な内容の習得の状況とともに、資料を活用して考察し表現する力をみようとした。









社会の正答・正答例及び評価基準
県教委による社会の正答・正答例及び評価基準は下記の通り。

2024年度の傾向と難易度
進学塾「ベルーフアカデミー」講師の實方啓樹さんによる社会の総評。
「全体的な傾向としては、昨年に続き記号選択問題が多く、正しい知識の理解をもとに、いかに正確に選ぶことができたかがポイントです。また、どの分野も例年と同じくらいか、それよりも易しくなっている印象があるので時間はあまりかからなかったと思われます。
資料の読み取りや記述の問題は多いですが、しっかりと準備した受験生の中では差がつきにくく、正しい知識を持っていることが有利に働きます。
中学2年生以下の皆さんは今のうちに教科書を読み込んだり、ワークの演習に励むことで用語の意味の確認をして、各単元ごとにしっかりと復習をする習慣をつけていきましょう。
単純な語句の暗記にとどまらず、事象ごとの因果関係やつながりの理解にも努めましょう」
2024年度から全校で対面か紙上での「面接」、または実技や作文が加わり、一部の学校では12日まで試験を実施し、合格発表は3月21日に行われる。
(長野放送)