3月11日に行われた長野県の公立高校の後期選抜試験には約8500人の受験生が挑んだ。

進学塾によると、国語は全体として問題傾向が変わらず、2023年度と同様の難易度だったといえるという。

国語の問題

県教委が発表した国語の「各問のねらい」は次の通り。

1 説明的な文章をもとに、構造や内容を把握する力、複数の情報から内容を解釈する力、表現の仕方について、どのような効果につながるか意味付ける力、自分の考えをもち、適切に表現する力を総合的にみようとした。

2 「語彙を豊かにする目的で行っている活動の話し合い」という題材を用い、伝え合う内容を検討する力、互いの考えを尊重しながら、結論を導くために考えをまとめる力をみようとした。

3 学年別配当漢字表の中から、日常使用される漢字について出題し、活用の観点から習得の状況をみようとした。

4 「手紙」を題材にした「無名草子」と漢詩を比較しながら、内容を理解し、描かれている場面の状況や筆者の心情などを想像したり、筆者のものの見方や考え方について考えたりしながら読む力をみようとした。

5 文学的な文章をもとに、登場人物の心情やその変化を読み取る力、文章の展開や表現の特徴を捉える力を総合的にみようとした。

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国語の正答・正答例及び評価基準

県教委による国語の正答・正答例及び評価基準は下記の通り。

2024年度の傾向と難易度

進学塾「ベルーフアカデミー」講師の宮下淳弥さんによる国語の総評。

「今年度は、全体として問題傾向が変わらず、昨年度同様の難易度だったと言えます。ただ、長野県の国語の問題は文章量が多いため、読解はトレーニングのように定期的に様々なジャンルの文章を読んでいくことが大切です。

また、記述問題の配点も高いため、こちらも書く練習を行い、模範解答と読み比べる、先生に添削していただくなど、使える記述の形式を身に付けていくことも必要です」

2024年度から全校で対面か紙上での「面接」、または実技や作文が加わり、一部の学校では12日まで試験を実施し、合格発表は3月21日に行われる。

(長野放送)

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