3月11日に行われた長野県の公立高校の後期選抜試験には約8500人の受験生が挑んだ。

進学塾によると英語は2023年度と比べて大きな変更はなかったとみられ、一部の難問を除くとやや解きやすい問題だったという。

英語の問題

県教委が発表した英語の「各問のねらい」は次の通り。

1 リスニングテストにより、情報を正確に聞き取ることができるか、まとまりのある英文を聞いて、必要な情報を聞き取ったり、話しの概要や要点をとらえたりすることができるかをみようとした。

2 言語材料の基礎的・基本的な内容の習得の状況とともに、英文を正確に読み解いたり、様々な場面において言語材料を正確に使用し、相手に正しく伝わるように表現したりすることができるかをみようとした。

3 和紙に関する短い文章を読んで、必要な情報を読み取ったり、概要や要点をとらえたりすることができるか、また、読んだことについて、自分の考えなどを書くことができるかをみようとした。

4 環境保全について書かれたまとまりのある文章を読んで、必要な情報を読み取ったり、概要や要点をとらえたりすることができるかをみようとした。

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英語の正答・正答例及び評価基準

県教委による英語の正答・正答例及び評価基準は下記の通り。

2024年度の傾向と難易度

進学塾「ベルーフアカデミー」講師の鈴木崇仁さんによる英語の総評。

「今年の傾向は、全体として昨年度と比べて大きな変更はなかったと思われます。難易度は一部を除きやや解きやすい問題でした。英語の学習の基本である音読を大切にして、読む・聞く・書くことをバランスよく学習したいですね。

英文を読解するスピードですが、標準的な受験生の場合、1分間に約50語~70語と言われています。このスピードでは試験時間内に英文すべてを読んで理解することは不可能です。読むスピードを上げることで、時間的な余裕を作る必要があります。これから受験生となる中学2年生の皆さんは、次の夏休みまでに、英語の教科書以外の英文、およそ200語~300語程度の語数のものを毎日読み、単語力・文法力をつけていくことで、英語は高得点を取ることができます。ぜひ、挑戦してみてください。

大学進学者の多い高校へ進学する皆さんにとっては、英語は最も大切が科目の一つです。1日10分・15分でもよいので英語を勉強しましょう」

2024年度から全校で対面か紙上での「面接」、または実技や作文が加わり、一部の学校では12日まで試験を実施し、合格発表は3月21日に行われる。

(長野放送)

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