3月11日に行われた長野県の公立高校の後期選抜試験には約8500人の受験生が挑んだ。
進学塾によると、理科は2023年度に比べ計算問題が増加し、約2倍の29点分の出題になった他、選択肢から適切なものを全て選ぶ形式の問題が多く出題されたという。
理科の問題
県教委が発表した理科の「各問のねらい」は次の通り。
1 植物の蒸散に関する実験と動物の発生に関する観察から、生物や生物現象について、基礎的・基本的な内容の習得の状況と科学的に探究する力を総合的にみようとした。
2 物質の密度に関する実験と酸化銀の熱分解に関する実験から、化学的な事物・現象について、基礎的・基本的な内容の習得の状況と科学的に探究する力を総合的にみようとした。
3 火山灰に関する観察と金星の観察から、地学的な事物・現象について、基礎的・基本的な内容の習得の状況と科学的に探究する力を総合的にみようとした。
4 電気回路に関する実験と仕事に関する実験から、物理的な事物・現象について、基礎的・基本的な内容の習得の状況と科学的に探究する力を総合的にみようとした。









理科の正答・正答例及び評価基準
県教委による理科の正答・正答例及び評価基準は下記の通り。

2024年度の難易度と傾向
進学塾「ベルーフアカデミー」講師の丸山恭平さんによる理科の総評。
「全体的な傾向としては大問が4つのままの出題となりました。昨年度に比べ計算問題が増加しました。昨年度に比べ約2倍の29点分の出題となりました。
計算問題では、比例などの関係から求めた数値が何を表しているのかを確認してほしいです。答えを求めるためには複数回の計算が必要なこともあります。
また、選択肢から全て選ぶ問題も多く出題されました。正しい知識をきちんと覚えておく必要があります。ここ数年は毎年増加していますので、日頃から学校の進度に合わせて教科書を読むなどして対策してほしいです」
2024年度から全校で対面か紙上での「面接」、または実技や作文が加わり、一部の学校では12日まで試験を実施し、合格発表は3月21日に行われる。
(長野放送)